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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第25章 ガラス越しの裏切り
鬼頭は満足げに、澪の濡れた髪を愛おしむように優しく撫でると、その手を取って静かに立ち上がるよう促した。今の澪に、もはや拒む力はない。彼女は力なくうつむいたまま、彼の導きに従って、ゆらりと湯船の中に立ち上がった。
そして、鬼頭は逃げ惑う澪の背後へと、音もなく回り込む。
「…………!!」
ガラス越しに、鬼頭が彼女の耳元で何事かを執拗に囁いているのが見えた。その直後、澪の肩が激しく震え、彼女は狂ったようにかぶりを振った。必死に何かを哀願するように手を動かすその表情には、これまでの辱めを耐え抜いてきた彼女でさえも、到底受け入れがたい「最悪の要求」を突きつけられた絶望が張り付いていた。
しかし、鬼頭は止まらない。背後から澪の細い首筋を片手で制圧し、逃げ場を奪ったまま、冷徹に言葉を重ね続ける。数分にわたる問答の末――。あれほど激しく拒んでいた澪が、力なく肩を落とし、諦めたように、一回、深く頷いた。
頷くと同時に、澪は震える両手を露天風呂の冷たい岩の縁へとついた。腕をまっすぐ突っ張りながら、そこに全体重を乗せる。その反動で、彼女の白いお尻は背後の男を迎え入れるかのように、高く、無防備に持ち上がった。 月光の下、誘うように突き出されたその肉体は、まさに雄を待つメスのポーズそのものだった。
そして、雄一の心臓を凍りつかせたのは、その後の鬼頭の動作だった。 鬼頭は自らの剛直を片手で支えると、そこに「遮るもの」を一切纏わぬまま、獲物を狙う野獣のような眼光で狙いを定めた。
(嘘だろ……。……生か? 嘘だ、やめてくれ……!)
雄一は叫び出しそうになるのを、カメラの重みで必死に抑え込んだ。 今日は澪の危険日だ。夫である自分であれば、彼女の身体を守るために、この時期に生で侵すことなど決してあり得ない。それを、この男は、まるで自分の所有物を愛でるかのような余裕をもって、無造作に、剥き出しのまま貫こうとしている。
肉体と肉体が直接つながることの忌まわしさ。澪の最も清らかな場所が、異物の熱に直接侵食されようとしている事実に、雄一の視界は真っ暗になった。
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