この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第26章 壁一枚の地獄
「聞いたか、雄一。澪は、お前にここにいてほしくないそうだ。お前にこんなに恥ずかしい姿を撮影され続けるのも嫌だと澪は言ってたしな。撮影者としてのお前の役目はない。そのうえ、妻である澪が、お前の立ち会いそのものを拒否し、隣へ行けと言っているんだ。その状況では、お前をここには置いておけない」
鬼頭は、逃げ道を完全に塞ぐように断言した。
「撮影もできず、妻からも隣へ行けと拒まれている。そんな状況で、お前がここに居座る理由はどこにもないんだよ。さあ、行け。隣で、俺たちが終わるまでじっと待っているんだな」

雄一は、鬼頭の冷徹な眼差しに背中を焼かれるような思いで、自ら隣の部屋へと足を踏み出した。彼が部屋を一歩出るなり、背後で音を立ててドアが閉まり、続いてカチリ、と非情な施錠の音が廊下に響いた。鬼頭は、もはや邪魔者は消えたと言わんばかりに、澪との密室を完成させたのだ。
手元には、先ほどまで持たされていたカメラはない。機材をあの部屋に残したまま、雄一はこの静寂の中に放り出された。
部屋に入ってすぐ、雄一は激しいパニックに近い焦燥感に襲われた。一歩歩いては立ち止まり、振り返って澪のいる部屋に行こうとしては、思い直して髪を掻き毟る。座布団に腰を下ろそうとしても、腰を下ろした瞬間にバネで弾かれたように立ち上がってしまう。
「……っ、ああ……!」
心臓の鼓動が耳の奥で激しく、そして不規則に打ち鳴らされ、指先は自分の意志に反して小刻みに震え続けていた。喉の奥がカラカラに乾き、呼吸が浅く、速くなる。
やがて、隣の部屋から微かな気配が伝わってきた。一言一句を明瞭に聞き取ることはできないが、低く響く鬼頭の声と、それに呼応する澪の細く震える声が、くぐもった音となって壁を抜けてくる。視覚を奪われた分、雄一の聴覚は異常なほど研ぎ澄まされ、その不鮮明な響きが、かえって生々しい情景を脳内に強制的に描き出していく。
(何を……何を話しているんだ……。澪は、またあいつに何をされているんだ……)
雄一は、壁に耳を押し当てたいという衝動と、これ以上何も聞きたくないという恐怖の間で、檻に入れられた獣のように、部屋の中を意味もなく右往左往と歩き回った。
/394ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ