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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第29章 白昼の裏切り生絶頂
鬼頭はゆったりとした動作で箸を置くと、満足げに背もたれに体を預けた。その眼差しには、すべてを掌握した者特有の静かな余裕が漂っている。彼は俯いている雄一を、一瞥するだけで軽くあしらうように言った。
「雄一、食事はもう十分だろう。君は隣の自分の部屋に戻って、少し休むといい。これから澪と風呂に入って、またたっぷり鳴かせてやるつもりだからな」
『隣の自分の部屋』――その言葉の響きに、雄一は心臓を素手で掴まれたような衝撃を受けた。本来、自分と地続きであるはずの澪との境界線が、鬼頭の言葉一つで無残に切り離され、自分が「よそ者」として排斥されたことを嫌というほど自覚させられたからだ。
雄一が魂を抜かれたような顔で立ち上がり、逃げ出すように部屋を去るまで、澪は身動き一つせず座り込んでいた。 彼女の胸中は、濁流のような感情に支配されていた。今すぐ雄一に縋り付き、助けてほしいと叫びたい。けれど、交わされた「契約」の重みが彼女の唇を固く封じていた。自分さえ耐えれば夫は救われる――その大義名分の裏側で、食事の直前まで鬼頭に蹂躙され、淫らな声を上げさせられてしまった自分への嫌悪が、澱(おり)のように積み重なっている。 また抱かれるのは辛い、拒みたい。しかし、拒むことは許されない。これからまた夫のすぐ隣で、あの男に身を任せなければならない屈辱と、それを夫に意識されているという耐え難い羞恥。あまりに複雑に絡み合った感情の糸が、彼女の身体を石のように縛り付け、立ち上がる気力さえ奪っていた。
雄一の気配が完全に消えたことを確認すると、鬼頭は澪の肩に、優しく、しかし確かな支配の重みを持って手を置いた。
「さあ、行こうか、澪。まずは風呂だ。さっきまでの俺の跡がまだお前の身体に残っているだろう? 露天風呂でそれを一度綺麗に洗い流して……それからまた、俺の形を隅々まで新しく覚え込ませてやる」
その柔らかな声に、澪は小さく肩を震わせた。不本意ながらも、夫のいないこの部屋でこれから行われる鬼頭との秘め事を想像し、期待と恐怖が入り混じった熱を帯びる肉体に、彼女は激しい自己嫌悪を抱く。それでも、彼女は抗う術を持たず、自ら鬼頭の腕に身を委ねるようにして立ち上がり、静かにその後に続いて歩き出した。
「雄一、食事はもう十分だろう。君は隣の自分の部屋に戻って、少し休むといい。これから澪と風呂に入って、またたっぷり鳴かせてやるつもりだからな」
『隣の自分の部屋』――その言葉の響きに、雄一は心臓を素手で掴まれたような衝撃を受けた。本来、自分と地続きであるはずの澪との境界線が、鬼頭の言葉一つで無残に切り離され、自分が「よそ者」として排斥されたことを嫌というほど自覚させられたからだ。
雄一が魂を抜かれたような顔で立ち上がり、逃げ出すように部屋を去るまで、澪は身動き一つせず座り込んでいた。 彼女の胸中は、濁流のような感情に支配されていた。今すぐ雄一に縋り付き、助けてほしいと叫びたい。けれど、交わされた「契約」の重みが彼女の唇を固く封じていた。自分さえ耐えれば夫は救われる――その大義名分の裏側で、食事の直前まで鬼頭に蹂躙され、淫らな声を上げさせられてしまった自分への嫌悪が、澱(おり)のように積み重なっている。 また抱かれるのは辛い、拒みたい。しかし、拒むことは許されない。これからまた夫のすぐ隣で、あの男に身を任せなければならない屈辱と、それを夫に意識されているという耐え難い羞恥。あまりに複雑に絡み合った感情の糸が、彼女の身体を石のように縛り付け、立ち上がる気力さえ奪っていた。
雄一の気配が完全に消えたことを確認すると、鬼頭は澪の肩に、優しく、しかし確かな支配の重みを持って手を置いた。
「さあ、行こうか、澪。まずは風呂だ。さっきまでの俺の跡がまだお前の身体に残っているだろう? 露天風呂でそれを一度綺麗に洗い流して……それからまた、俺の形を隅々まで新しく覚え込ませてやる」
その柔らかな声に、澪は小さく肩を震わせた。不本意ながらも、夫のいないこの部屋でこれから行われる鬼頭との秘め事を想像し、期待と恐怖が入り混じった熱を帯びる肉体に、彼女は激しい自己嫌悪を抱く。それでも、彼女は抗う術を持たず、自ら鬼頭の腕に身を委ねるようにして立ち上がり、静かにその後に続いて歩き出した。

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