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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第30章 目隠しの淫らな実況
鬼頭は忌々しげに舌を打つと、岩風呂から悠然と立ち上がった。滴る湯が陽光に反射して輝き、その強靭な肉体には、今しがたまで澪の最奥を蹂躙していた熱狂の名残が張り付いている。
彼は傍らに置かれていた厚手のバスタオルを手に取ると、それを無造作に腰に巻きつけた。その仕草には、獲物を仕留め損ねた猛獣のような、苛立ち混じりの威圧感が漂っている。
「……これでは、借金返済の猶予などという話は、一度白紙に戻さざるを得ないな。こんな興醒めを繰り返されては、流石の俺も不愉快だ」
低く、突き放すような声に、湯船のなかで泣き崩れていた澪の肩がびくりと跳ねた。鬼頭は腰のタオルを整えながら、冷徹な視線を夫婦に向けた。
「昨夜に続き、生で繋がるという決定的な瞬間に、こうも無様に邪魔が入るのでは話にならん。君たち、本当に猶予をもらう気があるのか? こうも不手際が続いては、こちらとしても不愉快極まりないんだよ」
本当は、この極限の修羅場さえも鬼頭にとっては最高の余興であった。しかし、彼はあえて突き放すことで、追い詰められた夫婦の覚悟を試そうとしていた。
「待ってくれ、鬼頭さん!」
膝をついたまま、雄一が震える声で叫んだ。
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