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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第34章 商談の色香
割烹の玄関前、夜風に吹かれながら、澪は安堵の息を漏らしました。
「……終わったのですね。鬼頭さん、おめでとうございます。私、ボタンをあんなに……でも、お役に立てて良かったです」
澪は少し恥ずかしそうに視線を落とすと、指先を震わせながらブラウスのボタンを一つ、また一つと丁寧に留め直しました。その慎ましやかな仕草を、鬼頭は静かに、しかし熱のこもった眼差しで見守っていました。
「鴫原くん、本当に今日は君のおかげだ。最悪の事態を免れることができた。心から感謝しているよ」
鬼頭の瞳には、先ほどまでの仕事師の鋭さはなく、いつもの紳士的な、しかしどこか深い情愛を湛えた光が宿っていました。
「まだ時間は早い。……少しだけ、二人でお疲れ様会をしないか? 一杯だけでいい。君の頑張りを、ゆっくりと労いたいんだ」
家では雄一と紬が待っているはず。しかし、自分の知性と、そして「女」としての魅力で大きな仕事を成し遂げたという高揚感が、澪の胸を熱くさせていました。鬼頭という男の力になれたという実感が、彼女の足を止めてしまいます。
「……はい。少しだけなら」
鬼頭に導かれるまま、澪は再び夜の街へと続く車に乗り込んでいきました。
「……終わったのですね。鬼頭さん、おめでとうございます。私、ボタンをあんなに……でも、お役に立てて良かったです」
澪は少し恥ずかしそうに視線を落とすと、指先を震わせながらブラウスのボタンを一つ、また一つと丁寧に留め直しました。その慎ましやかな仕草を、鬼頭は静かに、しかし熱のこもった眼差しで見守っていました。
「鴫原くん、本当に今日は君のおかげだ。最悪の事態を免れることができた。心から感謝しているよ」
鬼頭の瞳には、先ほどまでの仕事師の鋭さはなく、いつもの紳士的な、しかしどこか深い情愛を湛えた光が宿っていました。
「まだ時間は早い。……少しだけ、二人でお疲れ様会をしないか? 一杯だけでいい。君の頑張りを、ゆっくりと労いたいんだ」
家では雄一と紬が待っているはず。しかし、自分の知性と、そして「女」としての魅力で大きな仕事を成し遂げたという高揚感が、澪の胸を熱くさせていました。鬼頭という男の力になれたという実感が、彼女の足を止めてしまいます。
「……はい。少しだけなら」
鬼頭に導かれるまま、澪は再び夜の街へと続く車に乗り込んでいきました。

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