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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第95章 女体の摂理がもたらす刹那の静けさ
しかし、鬼頭の言葉はそれで終わりではなかった。受話器の向こうで、彼は愉悦を噛み締めるようにねっとりとしたトーンで言葉を続けた。
「それから、今週末の件についてだが……これから私から直々に、神楽坂さんに連絡を入れておくよ」
「神楽坂さんに……ですか?」
雄一は思わず問い返した。
「そうだ。神楽坂さんには『うちの貴社担当は生理中だから、今週末に予定していた真壁との件はすべてキャンセルだ』と伝えておく。体調が万全でない女を貸し出すわけにはいかないからな」
鬼頭がわざわざ自分から神楽坂に連絡を入れると言ったのには、単なる業務連絡以上の、極めて陰湿で傲慢な意図が隠されていた。神楽坂は、澪がすでに鬼頭の愛人契約に縛られ、彼の完全な管理下に置かれているという事実をまだ知らない。鬼頭にとっては、神楽坂に対して直接「澪のスケジュールも身体の管理も、すべては俺の意思一つで決定されるのだ」という事実を突きつける、格好の機会だったのだ。神楽坂が知らない裏の支配権を誇示し、澪が自分の所有物であることを暗にマウンティングして愉しむ――鬼頭という男の、底知れない支配欲と特権意識がそこには透けて見えていた。
「分かりました……。よろしく、お願いします」
「来週になれば、澪くんの身体も受け入れ可能なっているだろう。その時を楽しみに待っているよ。それと、今日はもうこれで上がっていいから。お疲れ様。では、失礼する」
冷淡な言葉と共に、通話は一方的に切れた。
雄一がゆっくりと携帯端末を耳から離すと、澪が縋るような目で雄一の顔を覗き込んできた。
「雄一さん……鬼頭さんは、なんて……?」
「……明日の西新宿の件は、来週に延期だって。それから、今週末の真壁との予定も、鬼頭さんから神楽坂さんに連絡して、生理のために完全にキャンセルにするって言ってくれたよ」
雄一の言葉がロビーに響いた瞬間、澪の身体から一気に力が抜けた。
「よかった……本当に、よかった……っ」
澪は雄一の胸に顔を埋め、声を押し殺して泣いた。今度は絶望の涙ではなく、心の底からの安堵の涙だった。明日の夜、西新宿のマンションで鬼頭にナカも唇も奪われる恐怖。正式に、金曜日から3日間にわたり、あの真壁に身体を貪り尽くされるという凄惨な未来。それらの全てが、この生理という自然の防壁によって、一瞬にして消え去ったのだ。
「それから、今週末の件についてだが……これから私から直々に、神楽坂さんに連絡を入れておくよ」
「神楽坂さんに……ですか?」
雄一は思わず問い返した。
「そうだ。神楽坂さんには『うちの貴社担当は生理中だから、今週末に予定していた真壁との件はすべてキャンセルだ』と伝えておく。体調が万全でない女を貸し出すわけにはいかないからな」
鬼頭がわざわざ自分から神楽坂に連絡を入れると言ったのには、単なる業務連絡以上の、極めて陰湿で傲慢な意図が隠されていた。神楽坂は、澪がすでに鬼頭の愛人契約に縛られ、彼の完全な管理下に置かれているという事実をまだ知らない。鬼頭にとっては、神楽坂に対して直接「澪のスケジュールも身体の管理も、すべては俺の意思一つで決定されるのだ」という事実を突きつける、格好の機会だったのだ。神楽坂が知らない裏の支配権を誇示し、澪が自分の所有物であることを暗にマウンティングして愉しむ――鬼頭という男の、底知れない支配欲と特権意識がそこには透けて見えていた。
「分かりました……。よろしく、お願いします」
「来週になれば、澪くんの身体も受け入れ可能なっているだろう。その時を楽しみに待っているよ。それと、今日はもうこれで上がっていいから。お疲れ様。では、失礼する」
冷淡な言葉と共に、通話は一方的に切れた。
雄一がゆっくりと携帯端末を耳から離すと、澪が縋るような目で雄一の顔を覗き込んできた。
「雄一さん……鬼頭さんは、なんて……?」
「……明日の西新宿の件は、来週に延期だって。それから、今週末の真壁との予定も、鬼頭さんから神楽坂さんに連絡して、生理のために完全にキャンセルにするって言ってくれたよ」
雄一の言葉がロビーに響いた瞬間、澪の身体から一気に力が抜けた。
「よかった……本当に、よかった……っ」
澪は雄一の胸に顔を埋め、声を押し殺して泣いた。今度は絶望の涙ではなく、心の底からの安堵の涙だった。明日の夜、西新宿のマンションで鬼頭にナカも唇も奪われる恐怖。正式に、金曜日から3日間にわたり、あの真壁に身体を貪り尽くされるという凄惨な未来。それらの全てが、この生理という自然の防壁によって、一瞬にして消え去ったのだ。

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