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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第12章 二人のファースト・デイト~求めていた温もりと約束~②
彩香はますます赤くなりながら、こくりと小さく頷いた。

「……はい。……健治さんが息子さんと会うのは大事なことだってわかってる。
でも……その日の夜は、私の家で……健治さんに甘えたいんです。
ずっと一緒にいてほしい……」

最後の言葉は、ほとんど消えそうなほど恥ずかしげで、甘えるような響きだった。

彩香は潤んだ瞳で健治さんを見つめ、まるで捨てられた子犬のような表情を浮かべた。

健治さんの胸に熱いものが込み上げた。

(……本当に、こんな顔で俺を欲しがるなんて……)

彼は彩香の背中を大きな手で優しく包み込み、耳元に唇を寄せて低く囁いた。

「いいよ。彩香の家で過ごそう」

彩香の目がぱっと輝いた。
「本当……?」

「ああ。本当だ。お前がそんなに甘えてくれるなら、断れるわけがない」

健治さんは彩香の額に優しくキスを落とし、
続けて頰、鼻先、そして唇に何度も優しいキスを繰り返した。

「父の日が終わったら、すぐに彩香のところに行くよ。……
夜はたっぷり、彩香に甘えさせてやる」

彩香は幸せと恥ずかしさで目を細め、健治さんの首に両手を回してぎゅっとしがみついた。

「……ありがとうございます、健治さん。大好き……大好きです」

二人はソファーで強く抱き合い、甘く切ないキスを何度も交わした。

父の日の夜を彩香の家で過ごす約束は、
彩香の胸を温かく、そして少しだけ切なく満たしていった。
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