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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第16章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/火曜日~
健治さん 21:57
彩香、どうした? 急にそんなこと聞くなんて。
今日は何かあったのか?

(少し間を置いて)

健治さん 21:59
……正直に答えるな。
もしバレたら、俺が全部責任を取る。
彩香に迷惑がかからないように、俺が人事に掛け合ってでも守る。
異動になるなら俺が異動する。
お前は絶対に傷つかせない。

健治さん 22:00
それに……バレたとしても、俺は後悔しない。
彩香と付き合えてることを、堂々と胸を張れる。
お前が不安になるような目で見られるなら、
会社なんて辞めたっていいと思ってるくらいだ。

(少し意地悪く)

ただ、お前がそんなに怯える顔を見せるなら、余計に日曜日は逃がさないぞ。
たっぷり抱きしめて、怖い夢なんか吹き飛ばしてやるからな。

健治さん 22:02
心配するな、彩香。
俺がいる。お前はただ、俺の彩香でいてくれればいい。

[優しく微笑む中年男性のスタンプ(自作風)]

彩香は健治さんのメッセージを何度も読み返した。
目頭が熱くなり、スマホの画面が少し滲む。

(……健治さん、優しすぎる……
でも、辞めるなんて言わないでほしい……私、健治さんに迷惑かけたくないのに……)

彼女は震える指で返信を打った。

彩香 22:04
[泣きながら笑顔のうさぎスタンプ]
[ハートを抱きしめるクマスタンプ]

……健治さん、ありがとうございます。
私も、健治さんのことが大好きです。
迷惑かけたくないから、頑張って普通に明日から接しますね(/ω\)……

でも、日曜日は……ちゃんと甘えます( ; ω ; )♡
健治さんもおやすみなさい!いい夢を(*ノωノ)


健治さん 21:55
おやすみ、彩香。
夢の中でもし逃げても、ちゃんと捕まえるからな。


彩香は最後のメッセージを読んで、スマホを胸にぎゅっと抱きしめた。

顔が熱い。心臓がうるさい。

でも、口元は自然と緩んでしまっている。

(……健治さん、ほんとに意地悪……
 でも、すごく優しくて……大好き……)

彼女は布団の中で小さく身をよじりながら、
普通に接すると約束したものの明日また会社で「好き避け」してしまう自分を、
すでに予感していた。
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