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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第19章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/木曜日~
健治さんは低く笑いながら、親指で口ひげを撫でた。

健治 21:32
余計じゃない。むしろもっと聞きたい。
彩香が俺のことをそんな風に考えてくれてると思うと、
今すぐお前のところに行きたくなる。

彩香 21:34
もう……意地悪です(´・ω・`)
でも……少しだけ、嬉しいです(=´∀`)人(´∀`=)
今日も健治さんの声聞けて、ほっとしたっていうか……
なんか、安心しちゃいました (´,,-ㅿ-,,)フゥ-

健治はスマホを握ったまま、天井を見上げた。
胸の奥が熱く疼いている。

(……彩香。お前は本当に俺を狂わせるのが上手いな)

健治 21:36
もう遅いけど、ゆっくり休め。
明日は会社で会えるな。
……顔見たら、ちゃんと「中山さん」って呼ぶから安心しろ。
でも、心の中ではお前をたっぷり想ってる。

彩香 21:38
[うさぎが頰を赤らめて照れるスタンプ]
[ハートを抱きしめる犬のスタンプ]
……はい。私も、頑張って普通にします。
おやすみなさい、健治さん(。•з•)♡(•ε•。).
(大好きです♡)

木曜の夜、二人のLINEは甘く、しかしどこか切ない余韻を残して終わった。

彩香は避けようとする気持ちと、健治さんに甘えてしまう気持ちの間で揺れながら、
それでも幸せそうにスマホを抱きしめて目を閉じた。
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