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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第21章 金曜夜、激愛は突然に~独占欲と愛情の狭間で①~
夜 19時25分 大内健治 自宅マンション

彩香は会社近くの定食屋で軽く夕食を済ませ、
緊張した面持ちで健治さんのマンションへと向かった。

長渕にナンパされたこと、そして健治さんに「今夜、俺の家に来い」と言われたことが、
頭の中で何度も繰り返されていた。

(……健治さん、今日はちょっと怖かった……。でも、すごく独占されてるみたいで……
嬉しかった)

19時30分ちょうど、インターホンを鳴らすとすぐにドアが開いた。

玄関に入るなり、健治さんは言葉もなく彩香を引き寄せた。

ドアを閉める音と同時に、力強い腕が彼女の背中と腰を強く抱き締める。

荒々しく、でも包み込むような包容力のあるハグだった。

「っ……! 大内さん……」

彩香の体が一瞬強張ったが、健治の熱い体温と、胸板から伝わる低い鼓動を感じた瞬間、
力が抜けた。

健治さんの大きな手が背中をゆっくりと撫で、首筋に顔を埋めて深く息を吸う。

「彩香……今日、長渕に声をかけられていたが、あれはなんだ・・・。」


低く掠れた声が耳元で響く。
そこには抑えきれない独占欲と、彩香を誰にも渡したくないという熱が込められていた。

「ごめんなさい……私、何も……」

謝ろうとした彩香の言葉を、健治は唇で塞いだ。


最初は優しく、すぐに激しくなるディープキス。


舌が容赦なく彩香の口腔に侵入し、ねっとりと絡みつき、
唾液を啜るような濃厚な口づけだった。

「んっ……ふ……はぁ……んんっ……!」


彩香は驚きで目を見開いたが、すぐに目を閉じて健治さんの首に腕を回した。
荒々しさの中に隠された優しさと、強く抱きしめられる安心感に、胸の奥が熱くなった。


(……健治さん、こんなに欲しがってくれてる……
私を、誰にも渡したくないって思ってくれてる……)


キスが長く続き、彩香の膝がガクガクと震え始めた頃、健治さんはようやく唇を離した。
糸を引く唾液が二人の唇の間に光る。

「彩香……今夜は、たっぷり俺のものにしてやる」

そのまま彩香を抱き上げ、健治はベッドルームへ向かった。
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