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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第25章 二人の甘い土曜日~背中に甘える女と、過去の影を秘めた男②~
性格の不一致も深刻だった。香織はクールで論理的、感情をあまり表に出さない。
物事を計画的に進め、将来設計を重視するタイプだった。

健治は情熱的で、勢いと直感で動く。

過去の後悔から「今を大事にしたい」と感じるようになり、
貴には特に「子供の頃は沢山遊んでのびのびと育ってほしい」と願っていた。

些細なことで喧嘩は絶えなかった。

貴の塾の送迎を巡って
週末の予定(塾の補習 vs 家族でのドライブ)
貴が野球の練習で怪我をしたときの対応
香織が「あなたみたいな自由奔放な生き方をしてほしくない」
と言ったときの価値観の衝突


喧嘩の末、香織は冷たくこう言うようになった。

「あなたは昔のままよ。結局、責任から逃げてるだけ」

健治はそれを聞くたび、胸がざわついた。
過去の最低な自分を、香織が今も見ているのだと思い知らされた。


そして、それだけではなかった

——結婚してから、セックスも完全に途絶えたのだ。

「もう疲れてるの。あなたも仕事で忙しいんでしょ?」

香織はいつもクールに、そう言って健治の身体を拒否した。

時には皮肉を込めてこうも言った。


「あなたって、結局女の体しか求めてないんでしょ?獣よね。結局昔と変わらないわね。
私を抱くより、もっと大事なことがあるって思わないの?貴の事もっと面倒見なさいよ」


健治は次第に男としてのプライドも失われていった。
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