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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第6章 彼女の闇と、彼の影~甘い余韻の後で疼く古傷~
彩香は返信を終えた後、スマホを胸にぎゅっと抱きしめ、
ベッドのふちに背中を預けた。

嬉しさ、愛おしさ、寂しさ、秘密の関係への不安、
そしてまだ身体に残る昨夜からの幸せな余韻
——さまざまな感情が渦巻いる。

それでも唇の端には、自然と柔らかい笑みが浮かんでいた。

(来週の土曜日……絶対に、もっと健治さんに甘えたい)

しばらく背中を預けてぼーっとしたあと、
ゆっくりとベットから立ち上がった。

少し迷いながらも、洗面所へ行き、
化粧品入れの奥に隠してあった小さなピルケースを取り出した。

看護師である母が、
専門学校に入学して一人暮らしを始めたときに渡してくれた緊急避妊ピルだった。

「彩香は男性に対する免疫が全くないから……万が一のことがあったら困るでしょ。
絶対に無理はしないで、気を付けなさいよ」

母の心配そうな顔を思い出し、彩香は小さく息を吐いた。
昨夜、健治さんに3回も激しく愛され、
初めて中出しまでされたことを改めて思い出すと、頰が熱くなった。

彩香は水と一緒にピルを飲み込み、鏡の中の自分をぼんやりと見つめた。

(……思い出さないようにしてるはずなのに……)

複雑な感情やこれまでの思い出が思い浮かびそうになる
彩香はベッドに戻り、布団を頭までかぶってスマホを胸に抱きしめた。

複雑な感情が渦巻く中、ようやく眠りについた。
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