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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第10章 言えない夜の吐息 ~土曜日までの不安~
<彩香SIDE>

金曜日 ―

土曜日を目前にした高揚と、切ない不安もあり
彩香の金曜日は朝から少し空気が違っていた。

彩香は前日よりさらに早めに出社し、
午前中の業務を素早く片付けた。

健治さんとは最小限のやり取りだけに留め、なるべく視線を合わせないよう努力した。

しかし、トイレ休憩の時、出血を確認した彩香は、胸が締め付けられる思いだった。

(……まだ少し残ってる……土曜日まであと1日……
本当に大丈夫かな……健治さんに抱かれる時、もし出血が続いていたら……
「今日はやめておこう」って言われたらどうしよう……)

不安と切なさが混ざり合い、彩香は個室の中で小さく体を丸めた。
同時に、健治さんの熱い体温や、激しく抱きしめられる感覚を思い出してしまい、
下腹部が疼くような欲情を感じてしまう自分に、さらに恥ずかしさが込み上げた。

(……私、欲情してる……出血してるのに、健治さんに抱かれたいって思ってる……
こんなこと、健治さんに知られたら絶対に引かれるよね……)

17時半、健治さんが軽く彩香のデスクに近づき、小さな声で言った。

「中山さん、来週も頑張れよ」

彩香はびくっと肩を震わせ、顔を赤くしながら小さく頷いた。

「……はい、ありがとうございます」

その一瞬のやり取りだけで、彩香の胸は熱くなった。

同日 金曜日 夜21時 LINEメッセージ

健治:
今日もお疲れ様。
明日はゆっくり行くから、体調を整えておいてくれ。
楽しみにしてるぞ。

彩香:
お疲れ様です、健治さん<(_ _)>
明日……本当に楽しみです((o(´∀`)o))ワクワク
でも、少し緊張 ( //Д//).:*♥.してしまって……
健治さんにまた会えるの、嬉しいです( ; ω ; )

彩香は送信後、ベッドに横になりながら小さく呟いた。

「……出血、明日止まってるよね……
明日、健治さんにまた抱かれたい……」

そう思った瞬間、恥ずかしさで枕に顔を埋めた。

(……私、こんな体の状態なのに欲情してるなんて……
健治さんに知られたら、面倒くさいって思われるかも……)
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