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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第11章 二人のファースト・デイト~求めていた温もりと約束~①
土曜日 13時前 みなとみらい駅
改札付近横浜の空は快晴で、夏の陽射しが駅構内にも差し込んでいた。
中山彩香は、白のシンプルなブラウスに淡いピンクのフレアスカートという、
いつもの地味めな自分より少しだけ可愛く見せようとした服装で立っていた。
控えめなメイクに、黒縁メガネ。
両手で小さなショルダーバッグをぎゅっと握りしめ、足先が小さく動いている。
(……もう、13時まであと少し……。本当に来てくれるよね? 夢じゃないよね……?)
その一方願っていることもあった
(……出血、さっきトイレで少なくなってきていた……。
今晩までに、なんとか止まりますように……)
心臓の音が、自分の耳にうるさいほどに鳴っていた。
初デート。
大内健治さんと、初めて二人きりで出かける日。
彩香はスマホを取り出し、イヤホンを耳に差した。
緊張を紛らわせようと、
彩香の好きな80年代アイドル曲のプレイリストを再生する。
シャッフルで流れてきたのは
——岡田有希子「ファースト・デイト」
歌詞が、次々と耳に流れ込んでくる。
彩香の頰が、じわっと熱くなった。
(……うわ、タイミング悪すぎる……!)
曲は可愛らしく、でも切ない少女の初デートへの期待を歌っている。
「…………っ!」
彩香は慌ててイヤホンを片方外した。
顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
周囲の通行人が気になって、うつむきながらバッグで口元を隠すようにした。
(こんな曲聞いちゃダメ……!
私、地味で目立たない会社員だし、今まさにファーストデートなのに
……恥ずかしすぎる……!)
頭の中で歌詞がループしてしまう。
ワクワクして、ソワソワして、胸がドキドキして……全部、今の自分そのものだった。
彩香はスマホの画面をタップして曲を停止させた。
改札付近横浜の空は快晴で、夏の陽射しが駅構内にも差し込んでいた。
中山彩香は、白のシンプルなブラウスに淡いピンクのフレアスカートという、
いつもの地味めな自分より少しだけ可愛く見せようとした服装で立っていた。
控えめなメイクに、黒縁メガネ。
両手で小さなショルダーバッグをぎゅっと握りしめ、足先が小さく動いている。
(……もう、13時まであと少し……。本当に来てくれるよね? 夢じゃないよね……?)
その一方願っていることもあった
(……出血、さっきトイレで少なくなってきていた……。
今晩までに、なんとか止まりますように……)
心臓の音が、自分の耳にうるさいほどに鳴っていた。
初デート。
大内健治さんと、初めて二人きりで出かける日。
彩香はスマホを取り出し、イヤホンを耳に差した。
緊張を紛らわせようと、
彩香の好きな80年代アイドル曲のプレイリストを再生する。
シャッフルで流れてきたのは
——岡田有希子「ファースト・デイト」
歌詞が、次々と耳に流れ込んでくる。
彩香の頰が、じわっと熱くなった。
(……うわ、タイミング悪すぎる……!)
曲は可愛らしく、でも切ない少女の初デートへの期待を歌っている。
「…………っ!」
彩香は慌ててイヤホンを片方外した。
顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
周囲の通行人が気になって、うつむきながらバッグで口元を隠すようにした。
(こんな曲聞いちゃダメ……!
私、地味で目立たない会社員だし、今まさにファーストデートなのに
……恥ずかしすぎる……!)
頭の中で歌詞がループしてしまう。
ワクワクして、ソワソワして、胸がドキドキして……全部、今の自分そのものだった。
彩香はスマホの画面をタップして曲を停止させた。

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