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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第12章 二人のファースト・デイト~求めていた温もりと約束~②
<健治SIDE>

健治のマンションに到着したあと、自宅のリビングのソファーに並んで座った。

健治は彩香の肩を引き寄せ、優しくキスをしようとした。

彩香の体が一瞬強張るのを感じ、健治は動きを止めた。


「……彩香?」

彩香は意を決したように、健治さんの胸に顔を埋めたまま、震える声で話し始めた。

「……先週の土曜日の夜、避妊用ピルを飲んで……水曜日から出血が始まって……
まだ、止まっていないんです。
それなのに……ずっと健治さんとまた愛し合いたいって、時折思ってしまって……
ずっと隠してて、ごめんなさい……
嫌われたら怖いから、言えなかった……」


彩香の声が涙で詰まり、肩が小さく震えた。
恥ずかしさと不安と申し訳なさで、瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。

健治は彩香を抱きしめたまま、静かに目を閉じた。

頭の中では、20年以上前からの自分の最低な過去が鮮明に蘇っていた


——傲慢で最低だった自分。あの頃を思い出す。
遊びで後輩を妊娠させ、婚約していた彼女を傷つけ、
結婚して離婚し後悔の日々を送ったこと……。


(……俺は、その場の勢いで後先考えずに行動してしまうそんな過去だらけの男だ。
彩香を本気で愛し、幸せにできる資格なんて、本当にあるのか?)
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