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披露宴の裏庭。蜜夜の神戸
第30章 神戸の朝(4)
意識は白く霞み、ただ彼に身を委ねて、柔らかなシーツへと沈み込みながら、底のない幸福の深淵へとゆっくりと堕ちていった。

やがて、彼は私の中から肉棒を抜き去ると、その熱を帯びた先端を私の顔に押し当てた。次の瞬間、鈴口から迸る熱い精液が、私の顔を白濁した欲望で塗り潰していった

激しい高揚が少しずつ落ち着いていくと、力いっぱい抱きしめていた枕から、そっと指先の力が抜けていった。緊張していた身体が、重力に身を任せるように、やわらかなシーツへと深く沈んでいく。

乱れた吐息が部屋の明かりに溶け込んでいくにつれ、目の眩むような熱情は、身体の隅々までじんわりと広がりながら、温かくて心地よい余韻へと変わっていく。

激しい交わりの嵐が過ぎ去った後、部屋にはただ、重なり合う二人の穏やかな呼吸の音だけが溶け合っていた。シーツに深く沈み込んだまま、彼はそっと腕を伸ばし、私の身体を引き寄せる。肌と肌が触れ合う場所から、まだ消えない熱がじんわりと伝わり、さっきまで私の中を強く掻き乱していた熱い感覚が、今は心地よい余韻となって全身を優しく包み込んでいる。

「……まだ、ドキドキしてるね」
彼の指先が、汗ばんだ私の髪を優しくかき上げる。白く霞んでいた思考がゆっくりと晴れていく中で、昨晩と同じく彼にすべてを委ねきった充足感が、胸の奥を温かく満たしていくのを感じていた。

(朝なのに……こんなに激しく求められたのに……でも何だか穏やかな気持ち。何だか不思議だわ……)

私は言葉にする代わりに、彼の胸にそっと顔を寄せ、彼の体から発する香りを深く吸い込んだ。

「先輩……ずっと、こうしていたい?」

「ああ、離したくない。ずっと……」

「ありがとう、その気持ちだけ受け取っておくわ」

窓から差し込む淡い光の中で、二人はどちらからともなく微笑みを交わす。肉体が深く結ばれていた感覚が静かに遠のいても、そこには確かなぬくもりが残り、満たされた思いは心には残っていく。波打つような白いシーツの上で、重なり合ったままお互いの体温を感じていると、先ほどまでの夢のようなひとときと、もう彼とは離れなくてはいけない、その寂しさの中で私の意識はゆったりと漂っていく。
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