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壊滅の刻
第7章 暗闇
空を覆い始めた火山灰を含んだ雲。

黄砂の数百倍という粉塵を含んだ乾いた風が春の関東平野を覆った。

太陽の光は、その厚いベールに阻まれ、地表にはほとんど届かない。いや、ほとんどではなく、数日のうちに完全に届かなくなった。

昼夜がなくなった。ずっと夜としか言いようがない暗闇。

厚い黒い雲に覆われ、雨が降ると、火山灰を含んだ黒い雨。地表に積もっている火山灰と混じると、火山灰の泥が出来上がり、太陽の光が届かないことから、乾くことも稀で、ドロドロの火山灰泥が地表を多い、自動車もワイパーは聞かず、視界を失った自動車は単なる発電機になってしまった。

というのも、火山灰が積もり、泥になることで、比重が重くなった。その結果、電線が各地で切れた。あっという間に停電エリアは広がり、都内もほぼ全域が停電。周辺の埼玉、神奈川、千葉も停電していった。離れた茨城、栃木、風の方向が違った群馬は停電エリアは限られたが。

避難所から家やマンション、アパートに戻った都民は、再び避難所に向かうことになった。

しかし、そもそもが足りていない避難所の広さ。自動車で生活するもの、壊れかけのマンションやアパート、戸建ての自宅で過ごすしかない人たち。

支援は期待できなかった。今までの連続した災害で、備蓄物資は放出してしまい、備蓄倉庫には何も残っていなかった。

富士山の大噴火という災害は、世界に影響を及ぼした。フィリピンのピナツボ火山の噴火は20世紀最大の陸上火山噴火だったが、それを超える規模での噴火だった。

結果的に、富士山が噴き上げた大量の二酸化硫黄は成層圏に達し、地球の平均気温を低下させた。太陽光は地表に届かず、農作物は壊滅。その影響は食物連鎖の頂点にいる人間を含む生態系に影響を与えた。

しかし、都民にわかったことは、暗闇では生活ができないということだった。

仏壇の無い家も多い都心の住宅。ロウソクがある家も少なかった。懐中電灯は災害対策として常備している家が多かったが、電池切れが続出した。こうなると、手巻き式発電の懐中電灯が有効だった。

悲惨だったのは、またもやオール電化住宅だった。電気の供給は止まり、太陽光発電システムも停止。自動車などのバッテリーにある電気を使い切ると、あとは、自動車を発電機として使うしかなかったが、都民は自家用車を持っていない比率が高かった。
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