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あなたの一番になりたいのに
第1章 【こんなにも好きなのに】





「そろそろ私の大事なパートナー返してくれる?」



そんな事を言い出すもんだから余計に盛り上がる
「社員さんって意味ね」とウィンク
何とかその場は乗り切ったけど、
動画撮ってる人も居て、上手く編集されて
カンナさんがメロいとトレンド入りしてしまった
レズビアンから絶大な人気



ぐぬぬ、ライバルが増えたじゃないか
仕方ない、とうとう世に見つかってしまったと
言うべきか……
見つからないわけないよね
今まで色んなところからスカウトはされてたらしいし
起業してるんで、と笑顔で断ってきたとか
もう出逢った時から格好良い
全人類はじめ、この人を越える人なんて
居るのだろうか



惚れてるからフィルター掛かってる…?
そうだとしても、この気持ちは変わらない
自信持って言える
きっとどんなに酷い事をされても
嫌いにはなれないんだろうな



とある日の打ち合わせした帰り道
車の中で頬に触れてくる
「疲れちゃった?」って綺麗な視線に捕まる
運転してるのはサツキさんなのに……
他のスタッフも居る
後部座席に居る私たちはしばし見つめ合う
バックミラーで見られてたらどうしよう
目を逸らしても手を握られ逃してくれない
指を絡めてくる
ハラハラするけど離したくないのも事実
結局、会社に戻るまで繋いでいた



車から出る時も手を握られたままだったから
慌てて解いちゃう
え?てな顔されて誤魔化すも、また捕まる
サツキさんも呆れ顔
他のスタッフの目があるから
これ以上は無理だと思って
「仕事残ってるので行きますね」と
ダッシュで逃げてしまった



露骨過ぎたかな?
いや、カンナさん全然隠す気ないじゃん
サツキさんの視線も怖かった
周りも、何で?って顔してたし
とにかくあの場はああするしかないよ
私、間違ってないよね?
嫌だよ、誰かに目をつけられるの



それでも追い掛けて来るのがカンナさんで……
ギョッとした
「何で逃げるの?」って壁ドン
マジで迫力あるし顔近いしヤバい……








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