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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】
時々、幸せ過ぎて怖くなる時があるよ
「あっ…!香月さん…!!」
身体が勝手に動いたの
小さな男の子が急に道路を飛び出して
トラックに引かれそうになった
これは、運命の悪戯なのか———
迷わず男の子の方へ駆け付けた
危ない…!!
バンッ!と音が鳴って鈍い痛みが身体に走った
あれ……?
私、今日は開店に向けての視察に来ていて
打ち合わせが終わって帰るところだった…よね
アシスタントについてくれてる子と駐車場へ
向かう時に小さな男の子が目に入ったんだっけ…
あぁ…痛い、ズキズキとかの話じゃない
全身痛いよ……
名前を呼ばれている気がするけど
目の前が真っ暗でプツン…と意識を手放した
そんな時でもやっぱり頭に浮かぶのは
カンナさんの笑顔……
ごめんなさい、事故起こしたかもです
泣かないで、私は大丈夫だから
ピッ…ピッ…ピッ……と規則正しい機械音
白い天井
ぼやける視界が少しずつクリアになっていく
「ミオっ!」と呼ばれた方へ向く
痛い……身体が鉛のように重い
思うように動けない
誰かが必死に私を呼んでいる
焦点が合わないというか
頭もズキズキする
私……生きてる?
声も出ないの
ちゃんと息出来てるのかな…
これは、夢…?
それとも…
意識が戻ったらしい
ずっと寝てたんだ、私…
あれからどうなった?
どれくらい時間が経った?
私の身体はどうなってる?
ただ、ひたすら痛みを感じる
声が出せるようになったのは
それから3日後だった
ずっと隣に居てくれた人
心配そうに私を見てる
たくさん管に繋がれた私は
足や腕の骨折を余儀なくされていた
骨盤まで骨折していたら
車椅子生活は免れなかっただろう、と
私は男の子を助け、交通事故に遭い
一週間、意識不明のままだったらしい
頭も強く打ち、
意識を戻しても朦朧とする事が多かった
私が第一声に発した事
それは「男の子は無事でしたか?」という事
無事だったみたいで心底ホッとした

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