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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】
優しそうで穏やかで笑うとクシャッとなる人
それから毎日のように同じ時間帯に
外で会うようになった
彼の傍は居心地が良いと思う
話も面白くて自然と笑顔になれる
事故の事も聞いてこない
ただ会えば楽しい話ばかりで時間を忘れるほど
「明日は1日中雨らしいです、だから、外ではなく…今度は病室に行っても良いかな?」
そう言われて二つ返事でOKしたら安心したかの
ようにクシャッと笑う
翌日、そろそろ来るのかな?といった時間帯に
扉の向こうで声が聞こえてきた
開けて確認しようとしたところ、
「ミオに何の用ですか」とあの人の声がする
思わず立ち止まってしまう
「どうしてあなたが此処に居るんですか」
え…?2人は知り合い…?どういう事…?
「僕は、香月さんを支えてあげたいだけです」
「そんな事はあなたがする事じゃない、私が…」
もしかしたら喧嘩に発展するんじゃないかと思い
扉を開けた
今、目の前で2人が向かい合っている
私に気付いて気まずそう
進藤さんと目が合ってどうしたのかと聞く
彼女の方を見て答えにくそうにしている
そっと進藤さんの手を取り「どうぞ」と言った
そしたら横から彼女が止めてきたの
「ミオ…」と何かを訴えるかのような声
行かないで…と言われてる気がした
そして次の瞬間、ポロポロッと零れ落ちた涙
それは私じゃない
彼女の頬を伝って落ちていた
慌てて拭い「ごめんなさい」とその場を去って行く
震える肩を見逃さなかった
身体が勝手に動いた
自然と後を追ってしまう、
進藤さんを置き去りにして……
パタパタパタ…と足早に歩いていく音
途中で止まってくれたから腕を掴む
振り向いた彼女はやっぱり泣いていた
ハの字眉で今にも泣き崩れそう
頭では何ひとつ思い出せない
でも身体が勝手に動いて
心が私に司令を下す
「泣かないで…」と頬を包み込み涙を拭った
そんな私の手首を掴み、拭うそばから泣きじゃくる
長椅子に腰を下ろし、落ち着くまで背中を擦る
何故だか、その震える肩を抱き締めたい気分……

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