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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】
お昼には頼んでもいない高級デリバリーが
届いたりと、何から何まで至れり尽くせりだった
こんなお世話になったままじゃ気が引ける
私なりに出来る事、見つけて頑張らなければ……
職場復帰する為に通院でリハビリに精を出し
彼女に頼んで仕事に関する情報を
もう一度おさらいする事にした
何となくだが、前にした事がある記憶も
チラホラと見え始める
記憶の糸を掴もうとして、また遠ざかるんだけどね
パソコン開いたままテーブルで寝落ちした日は
遅くに帰って来た彼女がベッドまで運んでくれる
眠りながらもね、匂いでわかるの
近くにいるって……安心感に包まれるから
「えっ!?えっと……ん!?」
そうだよね、何言ってるかわかんなくて当然
かなり困惑させちゃってる
でも、解決の糸口はあなたが持ってると思うの
だから……恥を忍んで言ってる
もし私たちが以前、恋人同士だったのなら
毎日キスして良いですか、と———
意表を突かれた顔で固まる彼女
本音を言えば、前に会社でキスした時、
自分をコントロール出来なかった
気持ちが溢れて、記憶がないなりにも
きっとあなただからこそこんな気持ちに
なったんだと思う
この気持ちの正体が何なのか
自分が忘れているものは何なのか
まだ怖い部分もあるけれど
知らなきゃいけない気がするの
優しい手が私の髪を撫でる
「無理は禁物だよ?今はミオの身体に負担かけたくない」
嫌だ、有耶無耶にしないで
勇気出して言ったんだから…とパジャマの裾を掴む
訴えかける目に弱い事も知った
顔を覆い、暫し考えてる
「わかった、但し1日1回だけ、頭痛がしたり体調に変化があれば即座に中止する事」
やった、受け入れてもらえた!と笑顔を見せたら
頬に触れてきた
あ……この見つめ合う瞬間はいつもドキドキする
全部、持っていかれちゃう
許可もらったんだから、良いよね?
ベッドの上、身体ごと近付いて私から唇を重ねた
触れた瞬間に熱くなる
こんな気持ち良いキスってあるんですね
触れるだけじゃない、唇を啄む

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