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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】
泣きそうな声、顔は見せてくれない
こんなに悲しませてしまったのなら私が悪い
どうすれば良いのかわからないが抱き締める
「ミオ、嫌いにならないで」と力ない声
私からもキスをする
涙を拭いながら「嫌いになりません」と答えた
「私こそごめんなさい、嫌な思いをさせてしまって……もしかして、ココ痛いですか?」
そう言って胸を指差した
その手を握られ「うん、痛いよ…」って
涙目で訴えられたら全部持っていかれちゃうよ
本能的にこの人を失っちゃいけないって事だけは
わかる
「後もう一つ、謝らなきゃいけない事がある」
「え…?何ですか?」
「ミオのスマホにGPSつけてた事…」
「あぁ、だから居場所わかったんですね」
「ごめん…スマホ出して」
言われた通りに手渡すとGPS機能を切ろうとする
画面を手で覆い、止めたのは私
「そのままで良いです、何かあったらすぐに駆け付けてくれるんでしょ?」
「でも、嫌でしょ?監視されてるみたいで」
「監視したくないんですか?」
時々、彼女が弱さを見せるとこうして
見えない首輪から伸びるリードを引っ張りたくなる
「正直に答えてください、今日来たのは嫉妬からくるものですよね?他の誰も見るなって…私をどうしたいの?監視してたいんでしょ?」
「……うん、心配だし、目の届くところに居て欲しい、監視…したい」
外では完璧な人間が、私の前ではこの有り様
でもこの人に限っては例外
嫌いになるはずがない
胸が締め付けられて狂おしいほどに愛が勝る
「じゃ、監視しててください」と膝の上に乗り
抱き締め合ってキスをした
背中や腰を支える手が優しい
結局、何でも許せちゃう
以前もこうだったのかな
何もかも、この人には勝てない気がしてる
本当は少しずつ気付いてる
記憶をなくす前も、今も、この人に惹かれてる
ほとんど何も知らないのに勝手に動いちゃう
唇を重ねている瞬間は、
強く結ばれてる気がして安定するし、
忘れている何かに最も近付けてる気もするの
蕩けそうなキスに全部持っていかれる……

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