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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
「きっと、同じ気持ちですから」
「本当?」
「おそらく?」
「もう〜」
「あはは」
本当はね、言ってしまいたい
でも、今のままの自分で言って良いのか
少し引っ掛かるんだよね
どっちにしろ私の気持ちはそっちに
向いちゃうんだろうけど
このまま突っ走っても良いのかな、とか
前に進みたい思いと不安
時々、二重の記憶が重なって混乱する
頭の中がぐちゃぐちゃだよ……
「アイツとイチャイチャしたら怒る」
「しませんよ、そんな事」
仕事以外で私の事となると
急に彼女は子供になってしまいます
ちゃんと断るのに何が不安なんだろ?
打ち合わせに同席して1時間ほどで終わった
挨拶をして彼女が先に出る
え?てな顔で秘書のサツキさんも後を追う
どうやら2人きりにしてくれたようだ
片付けながら進藤さんは
「で、デートはいつにしましょうか?」と
尋ねてきた
「えっ?」
手が止まった私はそんな約束したかどうか
頭をフル回転させる
「前に誘いましたよ?途中で邪魔が入ったけど、ちゃんと決めれてなかったからいつにします?」
「あ…あの、私」
「ストップ…!まだ答え出さないでください、とりあえずデートして僕という人間を知ってくれませんか?その後に決めてください」
真っ直ぐ伝わってくる誠実さと罪悪感
それも一理ある、一理あるけど……
「ごめんなさい、気持ちは凄く嬉しいし有難いんですけど、進藤さんの気持ちには応えられません」
「もう、心に決めた人が居るの?」
「……はい」
「えぇ、僕って当て馬だった?」
「え?当て馬?」
「結局、あの人への気持ちが蘇ったんでしょ?」
「…いえ、残念ながら記憶が戻ったわけではなくて、戸惑いや不安もある中で一緒に過ごすうちに、きっとまた、彼女に惹かれてるんだと思います」
「え〜ヤダヤダ、勝手に振るのやめて」
「すみません」
「このプロジェクトが成功したら最後の悪足掻きしても良いでしょ?」
「え…?悪足掻き…!?」

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