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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
「カンナさん…好きです」
「私の方がミオを好き」
「怒ってないですか?」
「自分に怒ってるよ、アイツにも」
「進藤さんは助けてくださったので…」
「必要以上に触れてた、何か言われた?」
「いえ、あの時は帰ろうとしてフラついて、支えてもらってた瞬間だったんです」
「こんな近くに顔があったよ?」
同じように顔を近付けてきた
だから私も同じように指先で止めたの
「カンナさんが来る直前に、こうやって阻止しました」
そう言ったら手を退けられまた深いキスへと
堕ちていく……
わざとそう仕向けたのにまんまとハマってくれたの?
「クソっ……アイツめ」
「ちょっと記憶が混乱してたのもあって……でもやっぱりカンナさんじゃないとダメなんだなって気付いたんです」
「本当?でも次同じ事したらブチ切れる」
「同じ事にはなりません、もう私がカンナさんから離れないから……エヘヘ」
「ヤバ……もう一回言って」
「…カンナさんから離れません」
首の後ろに手を回して何度もキスをした
途中で看護師さんが入って来て慌てて離れる
ヤバ、見られたかも……すみません
その日はそのまま帰宅となった
またカンナさんの腕の中で眠るの
これほど安心出来る場所はないんだよ
「えっと、社長……近過ぎません?」
「ん…?ダメ?」
「ちょっと、皆の目があるので」
「だって目離したら誰かに取られちゃいそうだもん」
「なっ……そんな事」
甘い空気に周りもニヤニヤしているのがわかる
仕事しているけど推しを見るような眼差し
職場でこれはヤバい、何とかしなければ
椅子に跨いで隣に座るわ
頭撫でてくるわ、髪を指先でくるくるしてくるわ
ほっぺツンツンしてくるわで仕事にならない
バン…と立ち上がり
「社長、ちょっと」と腕を引いて連れ出すと
嬉しそうについてくるの何!?
エヘヘって笑わないの

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