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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
「綺麗だよ、ミオ」
姿見鏡の前で後ろからネックレスを掛けながら
そう言うカンナさんも相当キマってる
今日は特大プロジェクトが実を結び
祝賀会が行われる式典の日
ドレスコードで参加するわけだけど
私のドレスは勿論、カンナさんが選んだもの
オフショルのタイトなカクテルドレス
私じゃないみたい
ヘアメイクも全部専属が居て
あっという間に変身させられた
カンナさんは私と真逆でパンツスタイル
スリーブレスのツーピース
何を着ても格好良い
鏡越しじゃなくて実際に目を向けると
真っ直ぐこっちを見つめてくれる
ヤバい、見惚れる……
「惚れ直した?」
お茶目に聞いてくるけど本気でそう思う
うんうん、と頷いたらちょっと照れてる
ホテルのワンフロアを貸し切って合同で行う式典
会場に着いたら私とは別々に行動する
開発チームと合流した
いつもとは違う姿に称賛されて気恥ずかしい
カンナさんはサツキさんと並んでいて
それだけで画になる
美人が2人、うちの会社って凄いな
「香月さん?うわ、すご……めちゃくちゃ綺麗です」
早速現れた進藤さんもスリーピーススーツで
ビシッとキマってる
挨拶を済ませ、カンナさんの元へ行ったので
一安心
今日という日はたくさんの人に声を掛けられ
うちのトップも気が気じゃなかっただろう
チラチラと見られているのは気付いてる
そんなに親密でもないし距離は取ってるのに
きっとあなたは機嫌を損ねてる
近付いてきた、と思ったらそれは進藤さんで
その後ろに会長であるご両親の姿もあった
慌ててご挨拶すると
「父さん母さん、この人が僕の大切な人です」と
紹介されたのだ
え…?と固まる私
遠くに居るカンナさんは姿は見えても
会話までは入って来ないだろう
でも顔が引き攣っている私を見て
何かが起きてる事には気付いたかも知れない
「そうでしたか、あなたが……以前から秀孝より聞いてはいたんですよ、ようやく会えましたね、いや〜美人さんだ」
え、どうしよう……

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