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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
本来ならこうして冗談まじりにお話したり
出来る人だったんじゃないかな
どこか憎めないというか、
話しててテンポが合うというか
話してる時の間(マ)だったり
一緒に居ても沈黙が苦にならない人
そんな間柄だったんだと思う
顔色も良くなってきたので一緒に戻る
会場に入るまでは羽織って欲しいと言われ
甘える事に
2人が消えて戻って来たと注目を浴びてしまう
事情を説明するも遠くでたくさんの人に
囲まれているカンナさんの目には映らない
進藤さんはカンナさんの元へ
私は同僚の元へ戻ったはずなのに
進藤さんのご両親、つまり会長ご夫婦に
呼ばれてしまった
すぐ傍にはカンナさん、サツキさんも居る
「大事な人を放っておいちゃ駄目じゃないか、ちゃんと隣に居てもらいなさい」
会長が進藤さんにそう言うとカンナさんの
頬がピクリとなった
アイコンタクトするも理由は伝わらない
「いや〜これも何かの縁ですな、倅が一目惚れして、お付き合いさせて頂いているようで」
「は?」
ヤバい、聞いてないけどって顔で怒ってる
僅かに首を振ったけど進藤さんの顔もあるし
ちょっとプチパニック
「おい、まだ白石社長には言ってなかったのか?」
と会長が進藤さんに確認をする
何と答えて良いのかわからない状況で
サッと私の隣に立ったのはカンナさんで
腰に手を回し視線を奪う
「何か事情ある?」
私の訴えに気付いてくれたのか
気を利かせてくれたのか
真っ先に事情を聞いてくれた事にキュンとなる
はい、と頷いたら目でOKしてくれた
何か策でもあるのだろうか
「私は事業に私情は挟むつもりは1ミリもありません、それは進藤さんも……ですよね?それに、お付き合いはまだされてないはずですが?」
「は、はい…まだです」
「なんだ、そうなのか」
「うちの香月に気があるのは知っていましたよ、今日は彼女の気を引く絶好のチャンスとでも思われましたか?ご両親もいらっしゃる事ですし」
「ま、まぁ……」
「交際を申し込まれるつもりでしょうか?」
え、何?どういうつもりなの、カンナさん……

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