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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
意を決したのか進藤さんもキリッと前を向いた
「僕は真剣に香月さんとお付き合いしたいと思っています」
このまま、また告白されるのかと思いきや
グッと腰を引き寄せ私の視線を奪うカンナさん
「それはそれは、困りますねぇ……香月ミオは私にとっても、大切な人でもありますので」
進藤さんの頬もピクリと痙攣する
会長夫婦も驚いた表情だ
ちょっと待って、
私が一番フラフラした状態なんじゃ?
「どういう事なんだ?秀孝」
これは、これ以上嘘で固めてはいけない、
という事で、私がはっきりしなければと思った
「あの…!先ほどはご挨拶の時に言えなくて本当にすみませんでした!」
こんないち社員が絡む事もほぼ皆無な
取引先の会長に意見するなんて
本当烏滸がましいけど、もう言わざるを得ない
「進藤さん、すみません、私、やっぱり嘘はいけないと思います……此処で、改めてお返事させて頂いても宜しいですか?」
「え……今?」
「私を好きになってくださりありがとうございます……嬉しかったです、進藤さんのお気持ちには応えられませんが、今後とも、ビジネスパートナーとして弊社とお付き合いして頂ければと思います」
慌てて会長夫婦には
「ですので、お付き合いしていません、誤解を招いてしまい申し訳ありません」と頭を下げる
「ははは!」と大きな声で笑ったのは会長だった
「いや〜素晴らしいお嬢さんですな、ビジネスを念頭に置いて話を合わせる他なかったんでしょう?うちの倅がすまなかった、間に挟まれ辛かったね」
「いえ、そんな……」
この後、進藤さんはこっぴどく怒られてしまうの
だろうか?
「あ、あの、進藤会長、その……私が言える事じゃないのは重々承知なのですが、彼の仕事に対する熱意や探究心は素晴らしいです、とても尊敬しています、ですので…彼は彼なりの、私なんかより相応しいお相手をご自身で見つけられるはずです、そっと見守って頂くのはどうでしょうか」
い、言ってしまった……
言い終えてから膝が笑う

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