この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】
「ではここで、少し、私事にはなりますが…」
カンナさんがマイクを通してそう言うと
歓声が起きた
勝手に道が開けていく
え?ん?と、わかっていないのは私だけみたい
バラの花束をサツキさんから受け取り
真っ直ぐと、私に向かってくる
目が合って微笑むカンナさんに
ようやく理解し始めた
待って、え…?なに…?ウソ……
正面から見るカンナさんも神々しい
目の前で止まった
「ミオ、もう何処にも行かないで、一緒に人生歩んでくれる?」
花束を差し出されて受け取ったら
嬉しくて泣いちゃった
慰めるように抱き締められ
歓声と拍手に包まれる
「まだ終わりじゃないよ」と耳打ちされ
慌てて涙を拭った
全社員の前で、カンナさんは跪く
キャー!と黄色い歓声
口を押さえてただただ驚いている私
嘘でしょ?え……そんな、聞いてないよ
目の前でパカッと開いたリングケース
マイクで言われる日が来るとは思わなかった
「ミオ、私と結婚してくれますか?」
予想以上に周りが興奮している
キャーキャー言われ、誰かが必死に止めて
再び静寂を取り戻した
カンナさんからマイクを奪って
「宜しくお願いします」と
プロポーズを受け入れた
「祝杯だー!」と誰かが叫び
一気に祝福モード一色になった
濡らした頬を拭われて
皆の前で指輪を薬指に嵌められる
見つめ合う私たちに
(キス?キス?)って囃し立てるもんだから
カンナさんがバラの花束で顔を隠し、
皆には見えないようにキスしてくれた
ドキドキが止まらない
記憶がなくなっても、私は何度もあなたに恋をする
今でも最高に愛おしくて
カンナさん以外は考えられない
あなたの居ない人生は考えられないのです
「皆が証人だからねー」って笑う横顔
「ちょっと待ったー!」と入って来たのは
皆があっ!と驚くもう一人のカンナさん
ではなく、お姉さまの
「マリナさん…」
口から自然と零れた名前

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


