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ど変質者 痴漢短編集
第5章 始めて正義くんになった話
俺の視線にも怯えている。
普通に考えれば、昨日あんな事したんだ。
そりゃそうだろ。
だか。
タレ目ちゃんの怯えの原因はエスパーゾンビやその他のガッツキ野郎のせいと決めてかかる。
身勝手な俺。
怯え震えているタレ目ちゃんの肩で優しく触れ。
「大丈夫、俺が守ってやる」
なるべく優しい声で囁く。
するとタレ目ちゃん。
女性ならではの防衛本能か。
それともパニックになって俺が何だか分かってないのか。
少し嬉しそうな顔になり何度も頷く。
そんなタレ目ちゃんを見て。
俺はいつも少女をこんなにまで怯えされる行為をしているのか。
とんでもない罪悪感に苛まれる。
くそっ!
俺はタレ目ちゃんの肩から手を放せなくり。
「大丈夫だよ、大丈夫だよ」
優しく囁き。
肩をポンポンと宥めるように叩く。
結局。
タレ目ちゃんの降りる駅までそうしていた。

電車が着き。
「さあ、降りようか」
そう言って降り事を促す俺。
タレ目ちゃんの腰に手を回そうとしたが。
ごめん、やっぱり俺はただの痴漢野郎だ。
タレ目ちゃんの尻を撫で回してしまう。
ビクッと背筋を伸ばしたタレ目ちゃん。
人混みを掻き分け慌てて電車を降りて行った。
その後ろ姿に被るように人混みでもがき。
跡を追いかけようとするエスパーゾンビ。
怒りの為、脳内の温度がスゥ-と下がる俺。
冷めた目でエスパーゾンビに近づき。
電車からホームに降りて少しして。
おめぇのせいだ!
ゴツッと鈍い音がするくらいエスパーゾンビのケツを繰り上げてやる。
ケツを押さえてうずくまるエスパーゾンビに一瞥もくれずにその場を後にする俺だった。

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