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想いあふれて
第4章 遠い波音、溶け合う吐息
考えた末にりつかがたどり着いたのは
“新メニューの開発” だった。
花の手製の焼き菓子を提供できない今、
トーストとホットドッグだけでは、
お客さんの心もおなかも満たせない。
そう感じたりつかは、
ランチタイムにカレーを出そうと思い立ったのだった。
カレーなら事前に仕上げておけるから、
一人でオペレーションしながら無理なく提供できる。
早速、
フランスにいる花にリモートで相談し、快諾を得た。
快諾するどころか花は、
地元の道の駅を運営する協同組合の担当者に話を付けてくれた。
「担当の松永さんってね、
野菜作りながら、カメラマンとライターもやってて、
地元のタウン誌も作ってるの」
その松永という男性が、
カレーに使えそうな地元の食材を手配してくれるという。
そして今、
食材が届けられるのを待ちつつ、
それに先立って、
自分で手近に手に入れた食材を使って
カレーの試作に取り組んでいる。
カレーと一口に言っても多岐にわたるので、
大まかなコンセプトを決めるだけでも一苦労だ。
店に、スパイスの香りが漂う。
鍋で湯気を立てるチキンカレーのすくい、
ふうふうと冷ましてから口に入れる。
スパイスの芳醇な香りに包まれた、
鶏肉のうまみが口に広がった。
りつかは鼻に抜ける爽やかな香りを堪能し、
うっとりと目を閉じた。
その時だった。
店の出入り口の
ガラスをはめ込んだ木枠の扉を叩く音に、
試作に没頭していたりつかは我に返った。
「道の駅から来ました」
ガラスの向こうに
段ボールを抱えた男性が立っている。
“新メニューの開発” だった。
花の手製の焼き菓子を提供できない今、
トーストとホットドッグだけでは、
お客さんの心もおなかも満たせない。
そう感じたりつかは、
ランチタイムにカレーを出そうと思い立ったのだった。
カレーなら事前に仕上げておけるから、
一人でオペレーションしながら無理なく提供できる。
早速、
フランスにいる花にリモートで相談し、快諾を得た。
快諾するどころか花は、
地元の道の駅を運営する協同組合の担当者に話を付けてくれた。
「担当の松永さんってね、
野菜作りながら、カメラマンとライターもやってて、
地元のタウン誌も作ってるの」
その松永という男性が、
カレーに使えそうな地元の食材を手配してくれるという。
そして今、
食材が届けられるのを待ちつつ、
それに先立って、
自分で手近に手に入れた食材を使って
カレーの試作に取り組んでいる。
カレーと一口に言っても多岐にわたるので、
大まかなコンセプトを決めるだけでも一苦労だ。
店に、スパイスの香りが漂う。
鍋で湯気を立てるチキンカレーのすくい、
ふうふうと冷ましてから口に入れる。
スパイスの芳醇な香りに包まれた、
鶏肉のうまみが口に広がった。
りつかは鼻に抜ける爽やかな香りを堪能し、
うっとりと目を閉じた。
その時だった。
店の出入り口の
ガラスをはめ込んだ木枠の扉を叩く音に、
試作に没頭していたりつかは我に返った。
「道の駅から来ました」
ガラスの向こうに
段ボールを抱えた男性が立っている。

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