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想いあふれて
第4章 遠い波音、溶け合う吐息
露わになったりつかの横顔を一枚撮り、
またカメラを下ろす。

今度はりつかの耳に触れ、
そのまま指先を首筋に滑らせた。

りつかの肩が、ヒクンと跳ねた。

ひとつのスプーンでカレーを味わったときから、
こんなふうになるではという予感が二人を包んでいたことに、
りつかは気付いていた。

ブラの肩ひもが信忠の中指に絡んで、
するりと肩から落ちた。

「本当にきれいだ」

信忠の目が微かにうるんで見えた。

ふいに、
信忠ががっしりとした腕でりつかを抱き上げ、
テラスに面した扉を背中で押し開けると、
りつかをテラスの二人掛けソファに横たえた。
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