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想いあふれて
第4章 遠い波音、溶け合う吐息
ある種の”諦め”にもかかわらず、
不思議と胸の奥をとろけさすような感覚。
諦めと言っても、
ダメな自分を見捨てる類の感情とは違う。
───信忠の前では、抵抗しても無駄だ、
むしろ彼の言う通りに身を委ねてしまえば、
何か、たまらない極上のご褒美がもらえそうな予感。
だからもう逆らうのはやめてしまおう。───
そういう甘やかな諦めだ。
この感情を受け入れてしまうと、
自然とりつかの口元から微笑が零れた。
「きれいだ、りつか」
信忠がシャッターを押す。
そのたびにりつかは、
自らの体に普段かけている鍵のようなものが、
かしゃり、かしゃりと外されていくような心地がした。
気付けばワンピースの身頃を腰元まで下ろし、
りつかの両肩が桃色の夕日に照らされ、
つややかに光っている。
カメラを下ろした信忠がゆっくりとりつかに近づき、
りつかの頬にかかる髪の束を耳に掛けた。
不思議と胸の奥をとろけさすような感覚。
諦めと言っても、
ダメな自分を見捨てる類の感情とは違う。
───信忠の前では、抵抗しても無駄だ、
むしろ彼の言う通りに身を委ねてしまえば、
何か、たまらない極上のご褒美がもらえそうな予感。
だからもう逆らうのはやめてしまおう。───
そういう甘やかな諦めだ。
この感情を受け入れてしまうと、
自然とりつかの口元から微笑が零れた。
「きれいだ、りつか」
信忠がシャッターを押す。
そのたびにりつかは、
自らの体に普段かけている鍵のようなものが、
かしゃり、かしゃりと外されていくような心地がした。
気付けばワンピースの身頃を腰元まで下ろし、
りつかの両肩が桃色の夕日に照らされ、
つややかに光っている。
カメラを下ろした信忠がゆっくりとりつかに近づき、
りつかの頬にかかる髪の束を耳に掛けた。

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