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想いあふれて
第4章 遠い波音、溶け合う吐息
ふわりと皺を作った柔らかな布地の上に、
黒いブラジャーが落ちた。

夕日をバックに、
ショーツ一枚でりつかは立っている。

初めは胸元を覆い隠すようしていたが、
神々しいものでも観るような信忠の視線にとらえられ、
そっと両手を持ち上げて乳房を露わにして見せた。

無言の賞賛が、
りつかの心を自由へと解き放っていく。

信忠はとりつかは、
互いの思いを覗き合うかのように、
ファインダー越しにしばらくのあいだ見つめあった。


信忠はカメラを下ろすと、動きを止め、
思いを巡らせるように瞳を揺らした。

それから勢いよく肩に掛けていたストラップを首から外すと、
カメラをそっとガラステーブルに置いた。

りつかの目の前にひざまずき、
りつかの手の甲をとってキスをした。
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