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想いあふれて
第4章 遠い波音、溶け合う吐息
逆に寂しさは
息を吹き返したかのように体の内側を暴れまわった。

今このひとときが終わってしまったあと、
私はどうなってしまうだろう───

りつかは不安な想いに揺れた。

これ以上先へ進んでしまえば今度は、
啓ではなく、
信忠がなくてはいられないカラダになってしまうのではないか。

啓から距離を置いた後、
りつかはやり場を失って
暴走する欲望を飼いならすことに必死でここまで来た。

その後紫苑に抱かれ、その欲望という名の怪物が
「寂しさ」という一つの感情に姿を変えてからは、
体が疼くようなことはなかった。

でもいま、こうして信忠から再び愛撫を受けてしまったりつかは、
今度はこの愛撫を求めてやまない体になってしまいそうで怖くなった。

とどまるとしたら今しかない、そんな思いが、口を突いて出た。


「やめて」

りつかは足を閉じようとした。
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