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寝取られる妻 妻を狂わせたあの夜
第1章 1
どうなっているのだろう?
何が起こっているのか?
何も起こっていないのか?
じりじりと時間は過ぎていく。
もう、1時間は過ぎた。
私の心は、狂わんばかりに、焦る。
妻の裸体と男の姿が、私の頭の中で渦巻く。
待ち疲れた私は、ふいに、取ってきたDVDをセットして、見ようとした。
タイトルが始まり、美しい女の子が、男優から脱がされていく。
普段は興奮する展開にも、何も感じない。
この瞬間、妻は男と…
その思いだけが、混乱した頭の中でグルグルと回っている。
それとも、あっけなく、本当にあっけなく、妻から電話がかかってくるかもしれない。
「あの人、帰りました。何も無かったのよ。あなた、どうぞ、部屋に戻ってきてください。」
そんな電話が来るかもしれない。
男
あの男…
私は今日初めて会った男のことをもう一度考えた。
思った通り、いや思った以上に、社交的でいい男だった。
メールのやりとりも丁寧で知的な文章だった。
こちらの意図も、スムーズに伝わる。
しかし…
少し気になることもあった。
時おり見せる、鋭い視線。目の奥底に潜む、暗い影。
なんとなく、私を不安にさせた。
途中、追加注文する時、店員に対する言葉態度が、ちょっと気になった。
私たちには優しく穏やか。しかし、
「申し訳ありません、本日切らしておりまして…」と言う店員に、
「無いの?」鋭い声。にらむ目つき。
気になった。
小上がりに上がった時、履き物を揃えない…というか、乱雑に靴を置きっぱなし。その靴は、白いエナメル靴だった。今時、白いエナメル靴って、ある?
ちょっとした違和感。
私は首を振った。
そんな、細かいことを考えるなよ。
自分に言い聞かせた。
長い、長い、待ち時間。
ふいに、私のスマホが鳴った。
その着信は、男にあずけた、カバンの中の私のスマホ。盗撮用からだった。
私の心臓が止まる。
私は震える指で、通話ボタンを押した。

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