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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第5章 開花する従属
秋はロータリーに車を寄せると、運転席からサッと降りて助手席のドアを開けてくれた。
「お待たせ」
「全然。私も今着いたとこ」
そんなありふれた会話で二人の時間は始まった。
車に乗り込む際、七海は自分が手にしている少し大きめのバッグを、なるべく秋の視界から隠すようにして足元に置いた。
「泊まりだから」と断定的に告げられたあの日から、彼女なりに頭を悩ませて入念に準備してきた証拠が、そのカバンの膨らみに詰まっていた。
(秋くん、これ見てどう思ってるかな……。泊まりの言葉に浮かれて、万全の準備をしてきた女だって、心の中で笑われてないよね……)
昔の七海ならそんな他人の目を気にするような繊細なことは考えもしなかったはずなのに、秋が相手だと、自分の些細な行動一つひとつがどう映っているのかが気になって仕方がなくなる。
秋の助手席に座るのはこれで2回目だったが、七海は緊張していた。
車が走り出してからしばらくの間、秋は特に口を開こうとはしなかった。
車内に流れる静かな沈黙。七海はその沈黙の重さに耐えきれず、緊張を紛らわせるように自分から言葉を紡いだ。
「秋くんって、神社が好きなんだね」
「そうそう。小さい時からよく親に連れて行かれてたせいかな」
秋は端正な横顔を少しだけこちらに向け、爽やかな笑顔を浮かべた。
「七海は神社好き?」
「……好きなものとして、特別に意識したことはなかったけど。でも、嫌いじゃないよ」
七海は不意に不器用な本音を漏らした。
「それなら良かった。嫌いだったら申し訳ないなと思ってさ」
何気なく、少しだけ申し訳なさそうに添えられた、秋のその言葉。
それを耳にした瞬間、七海の胸の奥に、甘く、切ない感情がじんわりと広がっていった。
(嫌いだったら申し訳ない、なんて……。そんなこと、あるわけないのに)
もし彼が「ここに行きたい」と言い、連れて行ってくれる場所なら、それが神社だろうが、世界の果てだろうが、今の自分はどこへだって喜んでついていく。
あなたの隣にいられるのなら、あなたに求められるのなら、それだけで私の居場所はそこにあるのだから――。
いつの間にか、そんな健気で盲目的な思いを心底抱いている自分に気づき、七海はカッと顔が熱くなるのを自覚した。
「お待たせ」
「全然。私も今着いたとこ」
そんなありふれた会話で二人の時間は始まった。
車に乗り込む際、七海は自分が手にしている少し大きめのバッグを、なるべく秋の視界から隠すようにして足元に置いた。
「泊まりだから」と断定的に告げられたあの日から、彼女なりに頭を悩ませて入念に準備してきた証拠が、そのカバンの膨らみに詰まっていた。
(秋くん、これ見てどう思ってるかな……。泊まりの言葉に浮かれて、万全の準備をしてきた女だって、心の中で笑われてないよね……)
昔の七海ならそんな他人の目を気にするような繊細なことは考えもしなかったはずなのに、秋が相手だと、自分の些細な行動一つひとつがどう映っているのかが気になって仕方がなくなる。
秋の助手席に座るのはこれで2回目だったが、七海は緊張していた。
車が走り出してからしばらくの間、秋は特に口を開こうとはしなかった。
車内に流れる静かな沈黙。七海はその沈黙の重さに耐えきれず、緊張を紛らわせるように自分から言葉を紡いだ。
「秋くんって、神社が好きなんだね」
「そうそう。小さい時からよく親に連れて行かれてたせいかな」
秋は端正な横顔を少しだけこちらに向け、爽やかな笑顔を浮かべた。
「七海は神社好き?」
「……好きなものとして、特別に意識したことはなかったけど。でも、嫌いじゃないよ」
七海は不意に不器用な本音を漏らした。
「それなら良かった。嫌いだったら申し訳ないなと思ってさ」
何気なく、少しだけ申し訳なさそうに添えられた、秋のその言葉。
それを耳にした瞬間、七海の胸の奥に、甘く、切ない感情がじんわりと広がっていった。
(嫌いだったら申し訳ない、なんて……。そんなこと、あるわけないのに)
もし彼が「ここに行きたい」と言い、連れて行ってくれる場所なら、それが神社だろうが、世界の果てだろうが、今の自分はどこへだって喜んでついていく。
あなたの隣にいられるのなら、あなたに求められるのなら、それだけで私の居場所はそこにあるのだから――。
いつの間にか、そんな健気で盲目的な思いを心底抱いている自分に気づき、七海はカッと顔が熱くなるのを自覚した。

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