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官能ショートショート『鏡の中の男』
第1章
ホテルの部屋に入ると、まず、ユカリがトイレに入って行った。
よく利用するこのホテルの部屋は、トイレに続くドアを開けると、広い洗面所があり、突き当たりがトイレになってた。
その横に風呂場へ続くドアがある。
ここの洗面所は、脱衣所も兼ねており、結構広いスペースが取られていた。
洗面台も壁紙も白で統一され、照明も明るく、とても清潔感があった。
洗面台の上には、比較的大きな鏡がある。
横の幅は、1メートルはあるだろうか。
俺は、ユカリがトイレに入っている間、洗面所で鏡を見た。
これから俺は情事をするのか……。
そこには中年に差しかかろうとする男が映っていた。
今この時、家に妻子を置き、この男は自分の妻よりはるかに若い女と情事を楽しむ。
でも、それはもう大分前からだ。
この男が俺なのか……?
まるで自分が自分でないように思えた。
ユカリはトイレから出てきて、私がいるのを見ると、ちょっとびっくりしたようだった。
俺はユカリと入れ違いにトイレに入った。
トイレを出るとまだ、ユカリがそこにいた。
「ねえ、ここでしよ……」
ユカリが上目づかいに俺を見つめ、つぶやいた。
よく利用するこのホテルの部屋は、トイレに続くドアを開けると、広い洗面所があり、突き当たりがトイレになってた。
その横に風呂場へ続くドアがある。
ここの洗面所は、脱衣所も兼ねており、結構広いスペースが取られていた。
洗面台も壁紙も白で統一され、照明も明るく、とても清潔感があった。
洗面台の上には、比較的大きな鏡がある。
横の幅は、1メートルはあるだろうか。
俺は、ユカリがトイレに入っている間、洗面所で鏡を見た。
これから俺は情事をするのか……。
そこには中年に差しかかろうとする男が映っていた。
今この時、家に妻子を置き、この男は自分の妻よりはるかに若い女と情事を楽しむ。
でも、それはもう大分前からだ。
この男が俺なのか……?
まるで自分が自分でないように思えた。
ユカリはトイレから出てきて、私がいるのを見ると、ちょっとびっくりしたようだった。
俺はユカリと入れ違いにトイレに入った。
トイレを出るとまだ、ユカリがそこにいた。
「ねえ、ここでしよ……」
ユカリが上目づかいに俺を見つめ、つぶやいた。