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名馬の城
第6章 甘い奈落
しかし、一晩のうち義綱が一回で満足することはない。

何度も体位を変え、満足してくれるまで抱かれる。

やっと秘所から男根が抜かれると、たいてい容量を超えた精液がトロトロと流れ出てくる。

脚を閉じようとすると、男はそれを許さずもってこさせた手拭いで丁寧に拭き始めるのだ。

「そのようなことは自分でやります!」

と言っても、いつも聞いてもらえない。

恥ずかしさに顔を伏せると、男はクスクスと笑い、余計に恥ずかしくなる。

一体いつになれば梓弓に帰ることができるのかわからないが、それまではじっと耐えるしかなかった。

ここにいては何一つ情報が与えられないため、義綱たちが何者なのか、梓弓があのあとどうなったのか何もわからない。

しかし、それがわかるまでに時間はかからなかった。
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