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美香・透明な婚姻
第1章 帰郷
空は高く、濃い青色に染まっていた。そこに湧き立つ巨大な入道雲が、雨の降らない香川県の乾いた夏を象徴しているかのよう。今年もまた、記録を更新するほどの晴天が続いている。
私は今年も一人息子を連れて、妹の夫である秀隆さんの家を訪れていた。私と妹の実家もこの香川にあり、お盆の墓参りと夏の休暇を兼ねて、毎年大阪から足を運ぶのが恒例になっている。
「ああん、今日もすごく暑いわね」
ジリジリと照りつける日差しに顔をしかめ、汗を拭いながら私は呟いた。 高台にある墓地でのお参りを終え、私たちは並んで坂道を下っていく。眼下には、島々を抱くように青く広がる瀬戸内海が、眩いほどに輝いていた。
「弘毅、走ったら危ないぞ」
「大丈夫だって。パパ。」
秀隆くんの息子の弘毅くんが元気よく駆け出していく。私は青空を背に、愛らしい甥に向けて満面の笑みで手を振った。
今日の私は、白いTシャツにスキニーのジーンズという身軽な装い。強い日差しのせいで、薄いシャツの下の肌が心なしか透けている。それ以上に、タイトなジーンズが私のヒップラインを容赦なく強調しているのを自覚していた。上半身に比べて昔からお尻だけが発達している私は、普通に歩いているつもりでも、どうしても腰が大きく揺れるような歩き方になってしまう。
前を歩く私の背中に、彼の熱い視線が何度も注がれているのが分かった。布地越しに私の身体をなぞるような、男としての剥き出しの視線。
私の名前は美香。大阪在住の45歳。 5年前に歳の離れた夫と離婚して以来、独身を貫いている。なぜ再婚しないのかと周囲はいろいろと噂しているようだけれど、本当の理由は誰にも話していない。
ふいに足を止め、私は振り返って秀隆くんを見つめた。自分を欲するような彼の視線と真っ向からぶつかる。私は彼の胸中を見透かすように「ふふふ」と意味深に笑ってみせた。風に長い黒髪をなびかせながら、再びゆっくりと坂を下り始める。彼のなかで、私への欲望が膨らんでいくのが手に取るように分かった。
きっかけはふとしたことだったけれど、私と彼はいつしか一線を越え、男女の関係になっていた。肉体関係を結んで以来、私は故郷を頻繁に訪れるようになった。私はもともとスリルある関係に興味を持っていたが、彼も背徳的な関係を結ぶことに興味を持っていた。
私は今年も一人息子を連れて、妹の夫である秀隆さんの家を訪れていた。私と妹の実家もこの香川にあり、お盆の墓参りと夏の休暇を兼ねて、毎年大阪から足を運ぶのが恒例になっている。
「ああん、今日もすごく暑いわね」
ジリジリと照りつける日差しに顔をしかめ、汗を拭いながら私は呟いた。 高台にある墓地でのお参りを終え、私たちは並んで坂道を下っていく。眼下には、島々を抱くように青く広がる瀬戸内海が、眩いほどに輝いていた。
「弘毅、走ったら危ないぞ」
「大丈夫だって。パパ。」
秀隆くんの息子の弘毅くんが元気よく駆け出していく。私は青空を背に、愛らしい甥に向けて満面の笑みで手を振った。
今日の私は、白いTシャツにスキニーのジーンズという身軽な装い。強い日差しのせいで、薄いシャツの下の肌が心なしか透けている。それ以上に、タイトなジーンズが私のヒップラインを容赦なく強調しているのを自覚していた。上半身に比べて昔からお尻だけが発達している私は、普通に歩いているつもりでも、どうしても腰が大きく揺れるような歩き方になってしまう。
前を歩く私の背中に、彼の熱い視線が何度も注がれているのが分かった。布地越しに私の身体をなぞるような、男としての剥き出しの視線。
私の名前は美香。大阪在住の45歳。 5年前に歳の離れた夫と離婚して以来、独身を貫いている。なぜ再婚しないのかと周囲はいろいろと噂しているようだけれど、本当の理由は誰にも話していない。
ふいに足を止め、私は振り返って秀隆くんを見つめた。自分を欲するような彼の視線と真っ向からぶつかる。私は彼の胸中を見透かすように「ふふふ」と意味深に笑ってみせた。風に長い黒髪をなびかせながら、再びゆっくりと坂を下り始める。彼のなかで、私への欲望が膨らんでいくのが手に取るように分かった。
きっかけはふとしたことだったけれど、私と彼はいつしか一線を越え、男女の関係になっていた。肉体関係を結んで以来、私は故郷を頻繁に訪れるようになった。私はもともとスリルある関係に興味を持っていたが、彼も背徳的な関係を結ぶことに興味を持っていた。

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