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パートタイマーの淫乱人妻・美香~主婦の仮面を脱ぐ午後
第2章 熟れる体~不倫という劇薬
その光景を目の前で見せつけられた私の心に、冷たい楔が打ち込まれたような衝撃が走った。
茜のあからさまな誘惑。そして、それに戸惑いながらも完全に拒絶しきれていない亮介の姿。私の胸の中に、形の無い嫉妬と焦燥感が波のように押し寄せてくる。

(亮介くんは、あんな若い子からの誘惑に弱いの……? 私が彼に向ける感情は、ただの年上の優しさや母性でしかなかったの?)

私は手元のグラスを強く握りしめた。薬局で彼と見つめあい、衝動的に交わしたキスの記憶が生々しく蘇った。彼の温かい手、パンスト越しに触れ合った感触、美酒を初めて味わったような気持ちの接吻――。あのとき感じた密やかな熱情は、私の中でくすぶり続けている。

「茜、また亮介くんが困っているじゃない。あまりからかっちゃダメよ」

私は平静を装い、穏やかな声で介入した。しかし、茜は悪びれる様子もなく、くすくすと笑った。

「え~、美香さん、堅いこと言わないでくださいよ~! 中野くんも本当はこういうの、嫌いじゃないでしょ?」

茜は亮介の耳元に顔を近づけ、甘い吐息を吹きかけるように囁いた。

「ねえ、中野くん……今日、このあと二人でどこか行かない? もっと楽しいこと、教えてあげる……」

茜は男勝りなほど酒に強いが、なんといっても酒癖が悪い。お酒に酔うと、茜の中では脳と口がダイレクトに繋がるのか、こういう普通なら言いにくい言葉が、抵抗もなさげに口から飛び出す。その言葉は、あからさまな「お誘い」だった。

亮介の目が泳ぎ、喉が小さく鳴るのを私は見逃さなかった。男としての本能が、茜の大胆な色香に揺らぎかけている。

その瞬間、私の中で何かが弾けた。

(嫌……! 亮介くんを茜に渡したくない!)

ただ可愛い年下として見守るだけの「母性」は、激しい「女の情念」へと塗り替えられていった。彼を誰にも渡したくない。彼の視線も、彼の情熱も、まだ未知の身体も、すべて自分だけのものにしたい。言葉や思いだけでなく、確固たる「肉体関係」を結び、彼を自分に繋ぎ止めたいという強い欲求が、私の全身を駆け巡った。
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