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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場
警察署まで迎えに行くと、

「娘さん、大学生と飲んでいたみたいですね。娘さん、大学生だと嘘を吐いていたみたいで、大学生たちは二十歳過ぎていれば、飲み交わしても問題ないと思っていたと言っています。確かに、娘さん、大人びていて、背も高いから、ま、大学生と言われたら、見えなくもないので、大学生たちは不問にする予定です。娘さんも、初めてのことだということなので、今回は、ご家庭で注意していただくということでよろしいですね」

と、年配の警察官から話があり、大事にはならなかったのですが…。

娘もさすがに警察沙汰になったということや、

さすがに警察沙汰ということもあって、夫が帰宅後、凛花を呼んで、

「高校進学前に何をやっているんだ。飲酒などもってのほか。未成年の飲酒は法律違反だぞ。しかも、男子大学生と飲んで騒ぐなんぞ不良か!」

と、𠮟りつけたこともあって、大人しくなったように見えました。

中学三年生。高校受験もあります。最後の夏休み。

塾の夏期講習や英検の試験。夏休みの宿題も。

一学期の期末試験に向けては真面目に勉強しているように見えました。

学校からの帰宅が遅い日が多く、不安でしたが、学校で残って自習しているといい、

先生に確認しても、何時ごろまで残っているかはわかりませんでしたが、

自習はしている様子でした。

その成果か、期末試験では過去で一番の成績。

元々得意な英語のテストは特に良く、英検への弾みになりそうな気配。

反抗期が終わりかけているのか、徐々に素直になって心を開くようになってきた凛花。

志望校の話や、英検の話も、自分からするようになって、

私は少し安堵しました。

そんなある日、娘から、

「夏休み。夏期講習に行きたいから、申し込みに行くの。ママ、着いてきて」

と、受験に向けて前向きな話がありました。娘の手には、大手高校受験塾の申込書。

真面目になってやる気も出てきたのだと、私は嬉しくて、喜んで、

「わかったわ。明日、学校から帰ったら行きましょう」

と、娘と約束をしました。翌日、娘は学校から真っすぐ帰宅しました。
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