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Dilemma
第3章 【同期入社の戦友、眼中にもなかった同僚】
ダメ……と思いながらも
離れようとする私を抱き寄せ離さない
徐々に浸透してくる黒田
息がもたないほど求められて腰にきちゃう
「観念しろよ、もう」
熱い吐息の中でそう言われた気がした
唾液の糸が繋がったまま
そう言われたから観念したんじゃない
再び首に腕を回したのは
“まだ欲しい”と本能的に覚醒してしまったから
少しずつ思い出してきた
きっとこんな風に昨夜は求めてしまったのだろう
黒田のキスにまた酔ってしまう
「好きだ…好きだ、成瀬」
頭がクラクラする
「ベッド行く?」
「ん…」
身体に力入らなくて抱きかかえられちゃう
「お、重いでしょ」
「重くない、男の腕力、ナメないで」
しっかり掴まったままそっと降ろされる
ベッドの上でも何度もキスの嵐
私からもシャツを掴んで引き寄せる
あ……硬いのが当たってる
私、このまま黒田とシちゃうの…??
黒田の手が胸に触れる
私のシャツのボタンも外してきた
甘い雰囲気だったの
でも私はその手を止めてしまう
乱れた服を直しながら起き上がる
「ごめん…やっぱりやめよう」
「成瀬っ…何で?嫌だった?」
「いや、やっぱりダメだよ、こんなの」
「俺はそういう目で見れないって事?」
「ここまでしておきながら…本当にごめん、やっぱり違うなって思って」
「俺の事、嫌いなわけじゃない?」
「違う違う、それは、ない」
「マジ良かった、焦るわ〜俺も急ぎ過ぎた、ごめん」
静かに首を振るしか出来なかった
申し訳ない気持ちで溢れ返ってる、今……
ほんと何様?
普通ならこのままセックスする流れ
土壇場になって逃げる卑怯なやり口
数分前までは酔いしれていたくせに……
きっとまた、黒田を傷付けた…?
優しい手が伸びて私の髪を撫でる
「知ってた?俺、簡単には諦めない奴なの、どれだけ想ってきたと思ってんの、まだ想ってて良いよな?」
頭から頬に手が降りてきて……

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