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監禁願望の女
第9章 生贄Ⅲ
耳元で、男の声が低く静かに落ちた。
「……放っておかれるのが苦手なんだな」
その言葉が、熱い息と一緒に耳の奥まで滑り込んでくる。
弥生の体が、また小さく震えた。
――否定しようとした。
本当は、もっと上手く言い返せたはずだった。
でも、今の彼女にはその余裕がなかった。
半開きの唇が、小刻みに震えている。
息がうまく吐き出せない。
胸の奥で、何かがきゅっと締めつけられる。
放っておかれるのは嫌だった。
一人で、暗い場所に取り残されるのは嫌だった。
でも弥生は、それをこの男の前で、こんな格好のまま、こんな声で認めることが、たまらなく恥ずかしかった。自ら耳たぶに歯を立て、首筋を預け、吐息さえ止められなくなった末に、男の一言は、隠していた心の核心にまで届いていた。
隠せなかった「隙」を、また一つ、晒してしまったようだった。
掠れた声が、やっと喉から零れ出た。
「……それは、嫌です……」
あまりに素直で、あまりに弱々しいその声に、弥生は耳まで熱くなっていくのを感じた。
「……放っておかれるのが苦手なんだな」
その言葉が、熱い息と一緒に耳の奥まで滑り込んでくる。
弥生の体が、また小さく震えた。
――否定しようとした。
本当は、もっと上手く言い返せたはずだった。
でも、今の彼女にはその余裕がなかった。
半開きの唇が、小刻みに震えている。
息がうまく吐き出せない。
胸の奥で、何かがきゅっと締めつけられる。
放っておかれるのは嫌だった。
一人で、暗い場所に取り残されるのは嫌だった。
でも弥生は、それをこの男の前で、こんな格好のまま、こんな声で認めることが、たまらなく恥ずかしかった。自ら耳たぶに歯を立て、首筋を預け、吐息さえ止められなくなった末に、男の一言は、隠していた心の核心にまで届いていた。
隠せなかった「隙」を、また一つ、晒してしまったようだった。
掠れた声が、やっと喉から零れ出た。
「……それは、嫌です……」
あまりに素直で、あまりに弱々しいその声に、弥生は耳まで熱くなっていくのを感じた。

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