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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
弥生はゆっくりと目を覚ました。目を開けても、あたりは暗闇に包まれていた。
最初に意識へ戻ってきたのは、視覚ではなかった。
胸を帯のように横切っていた縄も、両腕を後ろに固めていた締めつけも、両脚を束ねていた感触もない。ひどく体が軽かった。軽すぎて、自分の輪郭まで薄くなったように感じられた。
次に意識へ届いたのは、温もりだった。
頬や背中には、自分のものではない熱が、何も隔てず触れていた。重ねた脚の内側にも男の脚が触れ、その熱が肌へ伝わっている。体は毛布に包まれ、その内側には二人の熱がこもっていた。内股には、男と交わったときに擦れた火照りが生々しく残っている。体の奥へ意識が及ぶと、そこがぴくりと疼いた。
暗がりの中に、うっすらと格子が浮かび上がってきた。弥生は、ここがまだ牢の中なのだと気づいた。
手の届くところには、脱がされた白い襦袢が投げ出されていた。その白さを目にした瞬間、自分が今、何ひとつ身につけていないことを意識した。裸の身を男へ捧げたのだという実感が、静かに胸を突いた。
頭を動かした拍子に、頬が何か柔らかなものへ触れた。すぐ背後には、熱い気配がある。
耳元近くで、男が息を吸う音がした。
「起きたのか……?」
背後から聞こえた男の声に、弥生の呼吸が止まった。
最初に意識へ戻ってきたのは、視覚ではなかった。
胸を帯のように横切っていた縄も、両腕を後ろに固めていた締めつけも、両脚を束ねていた感触もない。ひどく体が軽かった。軽すぎて、自分の輪郭まで薄くなったように感じられた。
次に意識へ届いたのは、温もりだった。
頬や背中には、自分のものではない熱が、何も隔てず触れていた。重ねた脚の内側にも男の脚が触れ、その熱が肌へ伝わっている。体は毛布に包まれ、その内側には二人の熱がこもっていた。内股には、男と交わったときに擦れた火照りが生々しく残っている。体の奥へ意識が及ぶと、そこがぴくりと疼いた。
暗がりの中に、うっすらと格子が浮かび上がってきた。弥生は、ここがまだ牢の中なのだと気づいた。
手の届くところには、脱がされた白い襦袢が投げ出されていた。その白さを目にした瞬間、自分が今、何ひとつ身につけていないことを意識した。裸の身を男へ捧げたのだという実感が、静かに胸を突いた。
頭を動かした拍子に、頬が何か柔らかなものへ触れた。すぐ背後には、熱い気配がある。
耳元近くで、男が息を吸う音がした。
「起きたのか……?」
背後から聞こえた男の声に、弥生の呼吸が止まった。

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