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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
温かな飛沫が肌の上で弾け、揃えていた膝の隙間へ入り込んでくる。弥生の太ももがキュッと締まり、爪先が濡れた床を掴んだ。けれど、内側を伝う湯の筋は止まらない。流れ込むお湯を防げず、腰が椅子の上で揺れ、右へ、左へと落ち着きを失っていった。

シャワーヘッドが持ち上がる。

湯は膝の上に置かれた両手首へぶつかり、すでに湿っていた麻縄の奥まで一気に染み込んだ。縄の色が黒みを増す。湯をたっぷり吸った帯は、ずしりと重くなり、一つに束ねた手首を下げていった。

弥生の両腕が、体の両脇へきつく寄った。
湯は、容赦なく胸へ飛び込んでくる。

「ハァッ……」

弥生の背が反った。

縛られた両腕の間から、二つの膨らみが押し出される。胸を打った湯が硬く疼いた先端で弾け、熱い筋となって下へ流れ落ちていく。弥生はそれを追うように腰をくねらせ、揃えていた膝まで小さく擦り合わせていた。

温かい――。
そう思うだけで、肌の上を走る湯に身を委ねてしまう。肩から胸へ、胸から腹へ、そして腹から太ももへ。途切れることなく勢いのある湯で撫で下ろされ、そのたびに弥生の体が椅子の上で揺れた。

湯はやがて顔へ昇ってきた。
弥生は一度だけ顔を横へ振った。濡れた髪が頬へ貼りつき、縛られた両手も胸元で動く。それでも、顔を覆おうとはしなかった。

「ハァ……」

瞼を閉じ、男のほうへ顔を戻す。額を打った湯が睫毛へ溜まり、鼻筋を通り、開いた唇へ流れ込んだ。肩からは抵抗する力が抜けていく。それなのに、腰の揺れは止まらない。温かさをもっと受けようとするように、首が傾き、胸が前へ押し出されていた。
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