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監禁願望の女
第11章 監禁生活Ⅱ
「んぐぅ…ンンッ…」

弥生が口に含んでいた男の軸が、開かれた唇の奥へ滑り込んでくる。押し広げられた口端が引きつり、喉の奥へ触れた硬い膨らみに肩が跳ねた。反射的に唇をすぼめると、その動きが男の硬さをさらに強く捉えてしまい、根元で男の太さを味わってしまう。

こつん、と額が男の腹へ当たった。それまで男へ添えられていた両手から力が抜ける。揃えた手首を縛る濡れた縄の重みに引かれ、そのまま膝の間へ落ちていった。

苦しい――。

弥生は固く目を閉じた。鼻から吸い込んだ息には、湯気と濡れた肌の匂いが混じっている。このまま腰を動かされるのだと覚悟し、椅子の上で背を強張らせた。

しかし、男はそれ以上動かなかった――。

次に聞こえたのは、頭のすぐ上でポンプの押される小さな音だった。

ぽたり、と粘り気のある冷たさが髪に落ちる。温かな湯に濡れていた頭皮が、その一点だけを鮮明に感じ取った。

男の指が髪の中へ入ってくる。太い指先が頭皮へ触れ、落とされたシャンプーをゆっくりと広げていった。髪の根元をゆっくりと擦られるたび、白い泡が細かく立ち上がり、閉じた瞼の上へ湿った前髪が揺れた。

「…ンッ」

男の軸を喉の奥で支えながら、弥生の声が行き場を失ってくぐもる。

髪を洗う指は、驚くほど丁寧だった。頭頂からこめかみへ、そこから耳の後ろへと移り、泡を含んで束になっていた髪が、指の間で少しずつほどけていく。

その触れ方にはっきりと覚えがあった。かんざしを抜いた後、下ろされた髪を梳いていた指だった。あのとき首筋を撫でた静かな動きが、今は泡をまとい、弥生の頭を優しく包んでいる。
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