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監禁願望の女
第5章 牢
前腕は縄の輪の内側を滑るように深く収まり、両手に残されていた最後の余白を、その重みでゆっくりと埋めていった。その先では、襦袢の袖口から覗く両手だけが吊り下げられたように垂れ、力を失った指は、もう何かを掴もうとはしなかった。
頬には長い前髪がかかり、その奥で瞼が静かに閉じられていた。意識が薄れるにつれて心の戒めがほどけ、ずっと背徳を拒んでいた口元は、頑なに咬みしめていた結び目を、抗う術を失ったように受け入れ、力なく開いていった。
前へ屈んだ姿勢に押し出されるように、細い腰から続くお尻の丸みが、張った白い絹の下に現れていた。その柔らかな曲線は、暗がりの中に浮かぶ月の輪郭のようだった。
弥生は重くなった瞼をもう一度持ち上げようとはしなかった。
彼女は気付いていなかった。力を抜けば抜くほど、弥生の体は自らの重みによって縄の内側へ沈み、幾筋もの縄が白い絹の上から深く密着していく。拘束は緩むどころか、彼女自身の重みによって残された隙間を閉じ、静かに完成していった。
縄に体を預けたまま、よそ者として連れてこられた古民家の奥にようやく見つけた居場所で、眠りへ落ちていった。白い襦袢に包まれたその姿は、静けさに身を沈めるように、牢の暗がりへ溶け込んでいった。
頬には長い前髪がかかり、その奥で瞼が静かに閉じられていた。意識が薄れるにつれて心の戒めがほどけ、ずっと背徳を拒んでいた口元は、頑なに咬みしめていた結び目を、抗う術を失ったように受け入れ、力なく開いていった。
前へ屈んだ姿勢に押し出されるように、細い腰から続くお尻の丸みが、張った白い絹の下に現れていた。その柔らかな曲線は、暗がりの中に浮かぶ月の輪郭のようだった。
弥生は重くなった瞼をもう一度持ち上げようとはしなかった。
彼女は気付いていなかった。力を抜けば抜くほど、弥生の体は自らの重みによって縄の内側へ沈み、幾筋もの縄が白い絹の上から深く密着していく。拘束は緩むどころか、彼女自身の重みによって残された隙間を閉じ、静かに完成していった。
縄に体を預けたまま、よそ者として連れてこられた古民家の奥にようやく見つけた居場所で、眠りへ落ちていった。白い襦袢に包まれたその姿は、静けさに身を沈めるように、牢の暗がりへ溶け込んでいった。

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