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監禁願望の女
第7章 生贄Ⅰ
濡れた襦袢の生地と、それをきつく押さえつける麻縄の下で、胸の先端がはっきりと尖り、その膨らみを隠しきれずに主張している。
(こんな時に……)
敏感に反応してしまう己の体に、絶望に似た苛立ちと諦念が胸を締め付けた。
床板の軋みは、男の歩みに合わせるように石段へ近づいていった。弥生が息を止めて耳を澄ませていると、やがて石段の上から、隠し扉の板が低く軋む音が聞こえてきた。
あの重い隠し扉が、向こう側から押し開かれようとしているのだと、弥生にはすぐに分かった。
扉がゆっくりと開き、閉ざされていた地下の暗闇へ細い光が差し込んだ。その光は石段を伝い、一段ずつ輪郭を浮かび上がらせながら、牢の中にいる弥生の足元まで伸びてきた。
そのとき、どこか遠くで古い柱時計が、ボーン……と一度だけ鳴った。低く重い余韻が古民家の中を伝い、開かれた隠し扉から地下へ流れ込んできた。
それと同時に、焦げた匂いを含んだ煙が、地下の冷えた空間へ静かに流れ込んできた。
時を告げる不穏な音と、次第に立ち込めていく煙。
弥生は胸元を隠すことも、乱れた襦袢を直すこともできないまま、差し込んだ光を見つめていた。やがて静かに目を閉じ、胸の奥へ溜め込むように、ひとつ息を吸った。石段の上から近づいてくる気配を、そうして待っていた。
(こんな時に……)
敏感に反応してしまう己の体に、絶望に似た苛立ちと諦念が胸を締め付けた。
床板の軋みは、男の歩みに合わせるように石段へ近づいていった。弥生が息を止めて耳を澄ませていると、やがて石段の上から、隠し扉の板が低く軋む音が聞こえてきた。
あの重い隠し扉が、向こう側から押し開かれようとしているのだと、弥生にはすぐに分かった。
扉がゆっくりと開き、閉ざされていた地下の暗闇へ細い光が差し込んだ。その光は石段を伝い、一段ずつ輪郭を浮かび上がらせながら、牢の中にいる弥生の足元まで伸びてきた。
そのとき、どこか遠くで古い柱時計が、ボーン……と一度だけ鳴った。低く重い余韻が古民家の中を伝い、開かれた隠し扉から地下へ流れ込んできた。
それと同時に、焦げた匂いを含んだ煙が、地下の冷えた空間へ静かに流れ込んできた。
時を告げる不穏な音と、次第に立ち込めていく煙。
弥生は胸元を隠すことも、乱れた襦袢を直すこともできないまま、差し込んだ光を見つめていた。やがて静かに目を閉じ、胸の奥へ溜め込むように、ひとつ息を吸った。石段の上から近づいてくる気配を、そうして待っていた。

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