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監禁願望の女
第7章 生贄Ⅰ
男は牢の中へ足を踏み入れた。片手には透明な液体を満たしたロックグラスを、もう一方の手には、男の腕よりも長い、細くしなやかな竹の棒を握っていた。
男が牢の内側へ踏み込んでも、弥生は目を逸らさなかった。その視線は、まず男の手に握られた細い竹の棒へ落ち、続いて透明な液体を満たしたグラスへ移った。男はロックグラスと竹の棒を板の上へ静かに置き、弥生のすぐ近くへ腰を落とした。彼女は男に顔を向けると、そのまま動かなくなった。
だが、至近距離に座った男の目には、弥生の瞳とは別のものも映っていた。
浅い呼吸に合わせ、縄に挟まれた胸がせわしなく上下している。弥生がどれほど静かに男を見つめていても、体の内側で速まっている鼓動までは隠しきれていなかった。
男の視線は、乱れた襦袢の隙間から覗く華奢な鎖骨へ落ち、そこから、ずれた衿ではもう隠しきれない、決して控えめとは言えない胸の膨らみへ、ゆっくりと這うように移っていった。
そして――胸の先には、縄の圧迫や地下の冷気だけでは説明しきれないような尖りが、薄い白絹越しにはっきりと浮かび上がっていた。
男は、それを見逃さなかった。
弥生もまた、男の視線が自分のどこに留まっているのかを察していた。切れ長の目が一度だけ揺れたが、それでも彼女は顔を背けなかった。
弥生は男の顔を見つめたまま、浅い息を繰り返していた。けれど、その視線はやがて男の手元へ落ち、透明な液体を満たしたロックグラスの上で止まった。
男が牢の内側へ踏み込んでも、弥生は目を逸らさなかった。その視線は、まず男の手に握られた細い竹の棒へ落ち、続いて透明な液体を満たしたグラスへ移った。男はロックグラスと竹の棒を板の上へ静かに置き、弥生のすぐ近くへ腰を落とした。彼女は男に顔を向けると、そのまま動かなくなった。
だが、至近距離に座った男の目には、弥生の瞳とは別のものも映っていた。
浅い呼吸に合わせ、縄に挟まれた胸がせわしなく上下している。弥生がどれほど静かに男を見つめていても、体の内側で速まっている鼓動までは隠しきれていなかった。
男の視線は、乱れた襦袢の隙間から覗く華奢な鎖骨へ落ち、そこから、ずれた衿ではもう隠しきれない、決して控えめとは言えない胸の膨らみへ、ゆっくりと這うように移っていった。
そして――胸の先には、縄の圧迫や地下の冷気だけでは説明しきれないような尖りが、薄い白絹越しにはっきりと浮かび上がっていた。
男は、それを見逃さなかった。
弥生もまた、男の視線が自分のどこに留まっているのかを察していた。切れ長の目が一度だけ揺れたが、それでも彼女は顔を背けなかった。
弥生は男の顔を見つめたまま、浅い息を繰り返していた。けれど、その視線はやがて男の手元へ落ち、透明な液体を満たしたロックグラスの上で止まった。

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