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監禁願望の女
第7章 生贄Ⅰ
繰り返すうちに、体を揺らす幅は次第に小さくなった。 やがて弥生は自ら横倒しの姿へ戻り、胸を上下させながら荒い息を吐いた。それでも顔だけは止まらなかった。目隠しに覆われたまま、暗闇のどこかにいる男の気配を求め、ゆっくりと左右へ巡らせていった。

横倒しになった彼女の姿は、男からよく見えていた。

弥生は男へ背を向けていた。その小さな背中には、行き場所を失った哀しみまでが滲んでいるようだった。肩を縮め、細い指を深く折り曲げ、背後に重ねられた前腕を、縄の輪から引き抜こうとしていた。

「ふぅ……」

細い腰から続く丸みを包んだ白い襦袢には、いくつもの小さな汗染みが浮かんでいた。板の上で腰が揺れ、なめらかな絹に皺が寄るたび、その淡い輪郭も引かれて歪み、再び丸みの上へ広がっていった。

弥生はゆっくりと体の前側を板へ伏せていった。それはまるで触れられたくない場所を自らの体で覆い隠すようだった。胸元を板に近づけ、乱れた裾を守るように、束ねられた両脚をお腹に引き寄せていく。顔は板へ伏せられ、猿ぐつわの結び目を一度だけ深く噛み直したあと、弥生はもう顔を上げようとはしなかった。

弥生の意識が体の表に向いた一方で、白い襦袢に包まれた体の裏側が、男の前へ大きく晒されていた。細い腰から下の線だけが、かえって隠しようもなく浮かび上がっている。紅色の帯に締められた細いくびれと、伏せた体の重みを受け止める腰が、その線をさらに際立たせていた。

白い絹はその起伏へ隙間なく沿い、腰からお尻、重ねられた脚へ続く女の体を、一つの長い曲線として男の前に描き出していた。竹の先から逃れようとしていた体は、次にどこへ触れられるのかも分からないまま、男の前で静かに動きを止めていた。
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